あなたの変化に、そっと寄りそう

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光の力で眠りをコントロールしてくれるめがね「AYO」

光の力で眠りをコントロールしてくれるめがね「AYO」

| ふくちあつし

昼間はあんなに眠いのに、夜になればなるほど目が冴えてしまう。

寝なきゃ寝なきゃと思うほどに眠れないし、深夜特有のネガティブモードに突入すると余計なことばかり考えてしまってますます眠れない。

それでも日は昇る…ので、頭がボーっとしたまま満員電車に乗り込み、その頭で仕事をしてミスを連発してしまい、そしてまた眠れない夜がやってくる……。

眠りの負の連鎖を断ち切るのは、本当に難しいですよね。はっきりいって、意志の力とかではどうにもならないですよ。だって眠れてなくて、意志そのものが弱ってるんだから!

だったら、科学の力に頼ってみてはいかが?というのが今回の提案。

快適な睡眠をサポートするために、時間生物学の研究に基づいて開発された、めがね型ウェアラブルデバイス「AYO(アイオ)」をご紹介します。

光の力で眠りをコントロールしてくれるめがね「AYO」

うまく眠れないのはなんでだろう?

朝になると目が覚め、夜になると眠くなる。この自然なリズムを調整しているのが「メラトニン」というホルモンです。メラトニンの分泌がはじまると徐々に脈拍・体温・血圧が低下し、身体は睡眠に適したモードに移行します。ヒトが「眠い」と感じるのはこのときです。

メラトニンの分泌に深く関わっているのが日光です。メラトニンは暗くなるにつれて分泌量が増加し、朝日を浴びることで分泌がストップ、そこから14~16時間ほど経つとまた分泌が始まります。朝起きたら日光を浴びた方がいいといわれるのはこのため。逆に、夜間に明るい光を浴び続けると、メラトニンはうまく分泌されなくなってしまいます。

さて、この仕組みが現代人にとっては大問題。カーテンを閉めた部屋で目覚め、日中も室内で過ごすから、日光を浴びる時間が少ない。逆に夜は、蛍光灯の下でスマホやTVを眺め、強い光を浴び続けている。メラトニンの分泌サイクルが乱れ、夜になっても眠くならない、朝になっても起きられない、いわゆる「体内時計が乱れた」状態に陥ってしまいます。

光の力でメラトニンをコントロール

光の力で眠りをコントロールしてくれるめがね「AYO」

メラトニンの働きを光の力でコントロールしようというのがAYOのアプローチです。本体から発する光が日光と同じような役割を果たし、メラトニンの分泌を抑制・活性化させることで、体内時計を調整。快適な眠りをサポートしてくれます。目をあけたままで使えるので、仕事や家事の妨げにもなりません。

AYOは利用者のニーズに合わせて3つのモードを搭載しています。それぞれのモードは専用のスマホアプリから簡単にセットアップすることが可能です。

まずは、体内時計を整え、希望した時間の入眠をサポートする「スリープモード」。最近の就寝時間と、希望する起床・就寝時間をアプリに入力しておくと、AYOを装着し光を浴びるのに最適な時間を通知してくれます。週末や夜更かしで乱れた睡眠サイクルを調整するには最適のモードです。

日中の眠気を解消してくれるのが「エネルギーモード」です。アプリからニーズに合わせて20分、30分、40分の3つのコースを選択。シャキッとしたいときや、運動前にAYOの光を浴びることで、メラトニンの分泌を抑え、覚醒を促してくれます。

「トラベルモード」は時差ボケ解消を目的としたモードです。フライトスケジュールをアプリに入力することで、AYOの光を浴びるのに最適な時間を通知してくれます。海外を訪れる機会が多い人は重宝しそうです。

安全な「ブルーライト」を使用

光の力で眠りをコントロールしてくれるめがね「AYO」

AYOが発する光の正体は「ブルーライト」。ブルーライトと聞くと、なんだか身体に悪いものを連想ししまうひとも多いでしょう。

しかし、ブルーライト自体は自然界にも存在するもの。実は、空の青さもブルーライトなんです。だからこそ、AYOのブルーライトは日光と同じような役割を果たすという訳です。

紫外線や赤外線など、目に悪影響をもたらす光を取り除いている分、実際の日光より目に優しいとも言えます(ただし1日1時間が利用目安だそうです)。

AYOの開発にあたってはサイエンスアドバイザーとして、ロッテルダムの「エラスムス医療センター」で、長年に渡り時間生物学を研究してきたBERT VAN DER HORST教授が参加。安心して使用することのできるウェアラブルデバイスになっています。

AYO(アイオ)

【サイズ】
本体:155×65×23(mm)
携帯ケース:173×80×65(mm)
【重量】
本体:35g
携帯ケース:180g
【バッテリー使用時間】
本体:最大3時間( およそ6回のセラピープログラムが実施できます)
携帯ケース:最大 10時間( およそ20回のAYOセラピープログラムが実施できます)
充電時間:約3時間
【ライトについて】
主波長: 約470nm ± 2nm
※紫外線と赤外線は含まれていません。
半値幅: 22nm
Typical Irradiance (強度100%) 約250 µW/cm²
光パルス:1,000Hz (Duty Cycle, D=25-100%)
商品寿命:10,000時間
動作環境:iOS…iOS9以降のiPhone5以降 Android…Bluetooth® 4.0対応のAndroid 4.3以降

さて、ここまで読んで「これって、めがねなの?」と思った人もいるのではないでしょうか?

めがね型なだけで、めがねじゃないじゃん、と。確かに視力矯正器具として考えたら、これはめがねでないかもしれない。でも、世界から目が受け取る情報を調整するという意味では、AYOは立派なめがねだと思うのですよ。

というか、これからの「めがね」概念はこういう風に拡張されていくのではないでしょうか。なんて、小難しいことを考えてると眠くなっちゃいますよね。よし、AYOをかけよう。