「老眼」とは手元の文字が見えにくくなること、というのは誰もが知っていること。では、何歳から始まるか知っていますか？
「老眼」という言葉から、高齢になってから始まるものと思っている人も多いようですが、実はそうとも限りません。日頃スマホやパソコンをよく使うなどして目を酷使している人は、なんと30代から要注意！ ともいわれています。

とはいえ、30、40代で老眼鏡をかけるには少々抵抗がありますよね。そんな老眼ビギナーにとっては、見えやすさと同じぐらい大事なのがデザインなのではないでしょうか。
「めがね新聞」でも何度かご紹介しているように、最近は老眼鏡を指す「リーディンググラス」という言葉が広く使われるようになり、手に取りやすいイメージが広まりつつあります。

それに伴い、最近はおしゃれで機能的なリーディンググラスが続々と登場！ 有名デザイナーが手がけたり、人気ブランドから発売されたりと、デザイン性もさることながら、かけていることを忘れさせてくれる軽さ、ブルーライトカットレンズを搭載しているなど、アピールポイントが多数存在し、むしろ選ぶのに困ってしまうほどです。

そこで今回めがね新聞は、ファッション性はもちろんのこと、使い心地や持ち運びのストレスを感じさせない「薄さ」に着目。本に挟むしおりのように薄いリーディンググラス、その名も「栞-SHIORI」を取り上げます。

めがねの聖地、鯖江の技術が生み出した美しいフォルム

世界が注目するめがねの聖地、福井県鯖江市の老舗めがねメーカー「サンリーブ」が生み出した「栞-SHIORI」。同社企画部の藤吉昭彦さんは、「リーディンググラスの市場が広がるなか、『栞-SHIORI-』が持つ個性や機能を打ち出すことで他商品との差別化をはかろうと考え、軽さと薄さにこだわりました」と語ります。

その中で今回は、個性が光るおしゃれな丸めがね、ラウンドタイプの「SI-05」と、クールな雰囲気のウェリントンタイプの最新モデル「SI-06」の2種類をご紹介します。

波打つようなテンプルのラインが、横顔をやわらかく演出

丸みが印象的な「SI-05」。折りたたんだ時の厚みはわずか6mmという薄さを実現させたのが、特許取得の特殊蝶番です。蝶番とは、めがねの正面に当たるフロントパーツと耳にかけるテンプルをつなぐ部分のこと。直径わずか5mmの小さな円球の蝶番が斜め方向に自在に開閉することで、テンプルがフレームの上下にぴったり沿うようにたためるというわけです。

また、曲線を描くようなテンプルのフォルムも特徴です。「フレームが小さめなので、その幅に合わせるとテンプルがきつくなってしまいます。しめつけをなくし、顔をやさしくホールドしてくれるようテンプルにカーブをもたせたデザインに仕上げました」（藤吉さん）。やわらかなフォルムが横顔に軽やかな動きを与えてくれます。

快適な使い心地のためにさまざまな工夫がなされていますが、ブリッジ（左右のレンズをつなぐ鼻にかかる部分）に取り付けられたメタルパーツもそのひとつです。

畳んだ状態ではフラットですが、可動式になっているため、軽く持ち上げるとノーズパッド（鼻当て）に早変わり。角度を変えれば、自分の顔に合わせて調節可能でフィット感もUP！　デスクの上などにたたんで置く際は、このメタルパーツが支柱になり、レンズをデスク面から少し浮かせておくことができるので、レンズを傷から守ってくれます。小さなパーツですが、実はいくつもの役割を果たしてくれるのです。

個性を引き出す、プラスチックフレームとステンレスのテンプルの組み合わせ

ラウンドタイプとはガラリと雰囲気の違う「SI-06」は「栞」シリーズの最新モデル。プラスチックフレームとステンレステンプルのコンビネーションタイプで、フレームカラーは、グレークリア、ブラウンクリア、クリアマットの３色。落ち着いた配色はどんなコーディネートにも馴染み、かけるシチュエーションを選びません。フレームがプラスチックでできている分、「SI-05」よりやや軽量な仕上がりになっています。

折りたためば、これがめがねとは気づかないほどフラットに収まります。それを可能にしたのは、直径１mmの細いステンレステンプル。折りたたみ時、フレーム上部、ブリッジに近い場所にある小さなフック状の部分にテンプルをパチンとはめれば、わずか6mmの完全フラットなフォルムが実現。開く際には重なったテンプルを上から軽く押せば、これまたパチンとワンプッシュでフレームからはずすことが可能です。

重さはわずか13gで、軽くて薄い、ブックマーカーとしても活躍してくれそうなリーディンググラス「栞」なら、長時間かけても疲れず、読みかけの本や手帳に挟んでおけばカバンの中で迷子になってしまうこともありません。 そんなしおりのように軽くて薄い「栞」で、リーディンググラス・デビューしてみませんか？