オシャレすぎるスマートグラス『Focals』って知ってる？

2019.07.03 | 八巻綾（umisodachi）

めがね新聞でも度々ご紹介してきたスマートグラス。ドラゴンボールに登場するスカウターは、今や未来の産物ではありません。特に、レンズ部分に情報を映し出して、視覚的に情報を得るタイプのスマートグラスは、次から次へと新製品が誕生しているのです。

しかし、歩きながら情報を得ることができるスマートグラスはとても便利なのですが、「あ、あの人スマートグラスかけてるな」とわかるような少々ゴツめのデザインが多く、気になっているけど躊躇している方も多いのでは。（中には、このゴツさが良い‼︎ という方もいらっしゃると思いますが！）

そんな中、他とは一線を画す「普通のめがねにしか見えないスマートグラス」がカナダで生まれました！しかも、かなりおしゃれで高性能なんです。早速、どのような製品なのか見ていきましょう。

Focalsってどんな商品なの？

昨年10月、カナダのスタートアップ「North」はスタイリッシュなスマートグラス「Focals」と、Focals操作するコントローラとなる指輪型「Loop」を発売することを発表しました。 12月からトロントとニューヨークにある直営店で、サイズを測定の上で販売を開始。お値段は、日本円にして約11万円と少々お高いのですが、今までになかった「普通のめがねっぽい」デザインのスマートグラスは大きな話題となりました。

テンプル部分に埋め込まれたフルカラーのホログラフ用プロジェクターから、右目レンズに埋め込まれたフォトポリマーフィルムの偏向レンズに光線を当て、情報をレンズ越しの風景と重ねて装着者に見せるという仕組み。

Bluetoothを通じてAndroidスマートフォンまはたiPhoneのアプリと連携することで、ニュース、天気予報、メッセージ、方向案内などを表示したり、配車サービス「Uber」を呼ぶことができます。操作はBluetoothで接続する指輪型コントローラ「Loop」か、Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」を使って行います。なお、「Loop」には小さなジョイスティックがついているので、音声だけではなく物理的な操作をすることができます。

さらに、表示される情報は文字情報とアイコンなどシンプルなものですが、スッキリとデザインされていてこれまたおしゃれなのです。ぜひ公式動画をご覧ください！

Spotify対応機能やルート案内機能も追加に！

そして先日、更に新機能が追加されたことが発表されました。追加されたのは、音楽ストリーミングサービス「Spotify」対応機能、ルート案内の新機能、会議向け機能の3つ。

Spotify対応機能は、「Spotify Connect」と呼ばれる連携技術を利用し、再生している曲の情報を表示するのはもちろん、曲の頭出しを行ったり音量の調整もFocalsで行うことができるというもの。 Focalsの画面表示をオフにしたまま、Loopから操作することも可能です。※Spotifyプレミアム会員のみ

ルート案内に関しては、Focalsには既にナビゲーション機能やUberを呼ぶ機能は搭載されていました。今回新たに追加となったのは、目的地まで最短で到着するための乗換案内を含めたナビゲーション機能と、到着予定時刻表示機能です。また、遅れそうな場合には到着予定時刻を待ち合わせ相手に知らせることもできます。

急いでいるときに、スマホを見ながら交通機関の乗換案内を調べたり、誰かに連絡したり…煩わしいだけでなく、ながらスマホはとっても危険ですよね。そんな事も、この新機能で解消されるかもしれません。（もちろん、時間に余裕を持っての行動は大事です‼︎）

追加機能の最後は会議向けの新機能。会議への遅刻や欠席を他の出席者にメールで送信できる機能と、会議中にLoopを使ってボイスメモを取ることができる機能が加わりました。ボイスメモの音声データとテキストデータは、終了後にメールで送られてきます。

また、Focals直接の新機能とは別に、友人とFocalsで見えている映像をシェアできる機能もできました。というのも、Focalsは利用者それぞれに合わせて調整されているので、今まではFocalsを通して見た映像を他の人に見せることができませんでした。新機能ではその点を改善。表示共有機能「Lenscast」を使って、Focalsの映像をスマートフォンにリアルタイムで表示することができるようになりました。