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【めがねレポ】スマートグラス「MOVERIO」を借りて、映画『散り椿』を観てきました!

【めがねレポ】スマートグラス「MOVERIO」を借りて、映画『散り椿』を観てきました!

| 八巻綾(umisodachi)
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大スクリーン&大音量の中で映画を楽しむ……映画館は、最も手軽に非日常体験を味わえる空間といえるかもしれません。昨年9月、スマートグラスを使った映画サービス「メガネで見る字幕ガイド」をご紹介したのを覚えていますか?「メガネで見る字幕ガイド」を使えば、聴覚にハンディキャップのある方でも邦画や吹替版洋画をストレスなく楽しむことができます。今回は、そのサービス(無料)を利用して実際に映画を観てきました!利用の手順や使用感などを細かくレポートしていきたいと思います。

「メガネで見る字幕ガイド」とは?スマートグラス「MOVERIO」×字幕表示などのバリアフリー対応アプリ「UDCast」

エプソン株式会社が開発したスマートグラス「MOVERIO」に、Palabra株式会社が開発した字幕表示などのバリアフリー対応アプリ「UDCast」をダウンロードすることで実現した「メガネで見る字幕ガイド」サービス。その最大の特徴は、アプリが映画の音声に反応して、シーンに合わせて事前に制作された字幕が表示されるという点にあります。

つまり、スクリーン内で話しているセリフと、スマートグラス上に表示される字幕のタイミングとが常にシンクロするのです。これによって、日本語字幕上映の回に限定されることなく、どんな席からでもストレスなく映画を鑑賞することが可能になります。

シアター入場口で「MOVERIO」を受け取って、いざシアターへ!

現在、「MOVERIO」を使ったこちらのサービスを実施している映画館は全国で3館。今回は、ステーションシティシネマ(大阪)に伺いました。アクセス良好&ラインナップ充実のステーションシティシネマは、大阪在住の映画ファンにとってはなくてはならない映画館です。

スマートグラス「MOVERIO」を借りて『散り椿』を観てきました!
JR大阪駅直結!大型作品からミニシアター系作品まで幅広く上映しています。

本サービスを利用するためには、事前予約が必要です。「ホームページ上映スケジュール掲載後~ご鑑賞日前日22:00まで」に、劇場問い合わせページからメールで申し込みます。利用作品・利用回・利用台数・連絡先などの必要事項を記入して送信すれば、ほどなくして劇場から返信がもらえますので、その時点で予約確定となります(返信が早くて驚きました!)。なお、映画の鑑賞券は別途各自で購入する必要がありますので、注意してくださいね。借りる手続きは済んでいるのに、行ってみたら満席で入れなかった!という悲劇が起きたら大変です。

予約が完了したら、あとはメールの文面を手元に出せるようにして劇場へと足を運ぶだけ。チケットを購入・発券の上、スクリーン入場口にいるスタッフにメールの文面を見せてください。キット一式と説明用紙を渡してもらえますので、そのまま指定のスクリーンへと向かいましょう。なお、キット一式を受け取る前に、お手洗いなどを済ませておくことを忘れずに!また、説明を読んで装着するという段取りを考えると、場内が暗くなる前に着席するのがベター。入場は各スクリーンとも上映開始時間の10分前ですので、その時間を目途に受け取れるようにしておくとよいでしょう。

受け取ったアイテムはこんな感じ!

座席に腰を下ろしたら、さっそくキット内容の確認です。まずは説明用紙を見てみましょう。キット内容と装着方法、また注意事項が分かりやすく記載されています。

スマートグラス「MOVERIO」を借りて『散り椿』を観てきました!
一緒に渡された説明用紙

そして、こちらがスマートグラス「MOVERIO」。細身でスタイリッシュな形状をしています。かっこいい!装着する際は、柄の部分を左右に広げてから耳にかけます。かなり大きく広がるので、めがねの上からでもアジャストすることが可能です。ガッシリとした作りですが、しっかりと顔にフィットするので重さはそこまで気になりません。

スマートグラス「MOVERIO」を借りて『散り椿』を観てきました!
細身でスタイリッシュなフォルム

こちらはマイク。「UDCast」は音声に反応するアプリなので、マイクを塞いでしまうのは厳禁です。クリップ部分を襟元などに固定して、マイクの位置を安定させましょう。

スマートグラス「MOVERIO」を借りて『散り椿』を観てきました!
マイクは襟元にしっかりと固定

こちらはコントローラー。字幕は音声に反応して自動的に表示されるので、基本的にコントローラーを操作することはありません。操作ボタン部分の光が漏れないように、操作ボタンがある側を下にして膝の上などに置きましょう

スマートグラス「MOVERIO」を借りて『散り椿』を観てきました!
ボタン部分の光が漏れないように気を付けます

実際に装着した姿がこちら。近未来的なスタイルにテンションが上がります。心なしか、周りの人たちも羨望の眼差しで自分を見ているような気が……(←勘違い)。なお、グラス部分やコントローラーが落下しないように、首からストラップをかけるのを忘れないようにしてください。準備ができたら、あとは映画が始まるのを待つのみです!(それまでは待機画面が表示されています)
字幕は、個人の視力に応じてみえるので、字幕が二重に見える、見えづらい場合は、メガネを上下左右に動かして見えやすい場所を探してみてください。

スマートグラス「MOVERIO」を借りて『散り椿』を観てきました!
装着した状態で自撮りしました(ひそかにテンションが上がっています)

しっかりと装着して、映画鑑賞スタート!

予告編や注意事項が終わると、自動的に字幕表示がスタート!『散り椿』の美しい映像の中に白っぽい文字でナレーションやセリフが表示されて行きます。(字幕が表示される場所は自分が見やすい場所に設定で変更可能)通常の字幕表示くらいの大きさでスクリーン上に重なるようになっていて、その読みやすさに感動!もちろん、タイミングもバッチリです。複数人で話しているシーンなどでは、誰が話している台詞なのか分かるように、役名も表示されるようになっていました。

スマートグラス「MOVERIO」を借りて『散り椿』を観てきました!
使用イメージ画像

「MOVERIO」を装着している頭が動くと、当然ながら字幕も動きます。背景が白っぽくて読みづらいときは、少し頭を動かして好きな場所に字幕を表示させればOK。反対に、頭を大きく傾けたりすると適切な場所に字幕を表示することができなくなります。安定して字幕を楽しむため、肘置きに肘を固定してメガネを支えるなど、工夫している方もいらっしゃるそう。

また、例えばポップコーンを食べるときなどにスクリーンから眼を離した場合は、すぐに字幕を理想的な場所に位置付けるために、一瞬の調整が必要になるでしょう。慣れれば何の問題もないポイントではありますが、腰を痛めるなどして同じ体勢を続けるのが難しい方にとっては、少し工夫が必要かもしれません。

「MOVERIO」を使って映画を観た感想は?

「MOVERIO」を装着しての映画鑑賞は、非常に快適でした。字幕の位置を自由に動かせるので、話している人物の顔のそばにセリフを表示させたりすることも可能。今までにない新鮮な臨場感すら味わうことができました。目の疲労もそこまで強くは感じませんでした。ただ、『散り椿』は比較的セリフ量が少ない作品だったので、もしかしたら法廷モノなどセリフ量が多くてテンポが速い作品の場合は、もっと目が疲れるのかもしれません。

エンドロールも終わり客席が明るくなったら、装着しているアイテムを外して、入場口にいるスタッフに返却しましょう。これですべて終了です。大満足で体験を終えることができました!(おっと、1点だけ忘れていました!使用後は、鼻の頭に「MOVERIO」装着の跡がくっきりと赤くつきますので、カモフラージュ用にめがねかサングラスを用意することをおすすめします……!)

※見え方には個人差があります。視聴中の疲労感・不快感など異常を感じた際には使用を中止して下さい。

大阪ステーションシティシネマ

場所:大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ノースゲートビル11F
JR大阪駅に直結、雨の日も楽々アクセスできる映画館! 視覚障害者用iPod touchの貸出対応も行っています。

【24時間音声案内】
06-6346-3215
※オペレータ対応時間:午前10時から午後9時まで

【貸出のお申し込み方法】
下記ページをよくご確認のうえ、お申込みください。
バリアフリー上映(音声ガイド/字幕ガイド付き上映)のお知らせ

八巻綾(umisodachi)
テレビ局で営業・イベントプロデューサーとして勤務した後、退社し関西に移住。一児を育てながら、映画・演劇のレビューを中心にライター活動を開始。ライター名「umisodachi」としてoriver.cinemaなどで執筆中。サングラスが大好き。