
サングラスのレンズにも種類が!? 偏光レンズ・調光レンズとは?
目次
春夏の欠かせないアイウェアであるサングラス。最近ではその需要の高まりにより、ますます多種多様なフレームが展開されるようになったので、より自分の顔やスタイルに合ったサングラスを選ぶことができるようになりました。
今やファッションアイテムとしても欠かせないサングラスですが、実はフレームだけでなくレンズにも種類があることを知っていますか?
サングラスのレンズには「色付きレンズ」「偏光レンズ」「調光レンズ」と大きく分けて3つのレンズの種類があります。
(「偏光レンズ」は、以前「【相談室】車の運転に適しためがねってありますか?」で、運転中疲れにくいめがねとしてご紹介させていただいたことも。)
「色付きレンズ」「偏光レンズ」「調光レンズ」にはそれぞれ特徴があります。シーンによって使い分けることにより、それぞれ本来の効果を発揮してくれます。
今回は、サングラスのレンズである「色付きレンズ」「偏光レンズ」「調光レンズ」それぞれの特徴をご紹介します!
色付きレンズ
レンズに着色をして光を暗く感じさせるようにしたものです。
目に入ってくる光の量がおさえられるので眩しさは軽減されますが、着色をしただけなので、レンズの色が濃くなるほど、より多くの光を取り入れようと瞳孔が開いてしまうという面もあります。そのため、たくさんの紫外線を取り込んでしまい目に負担がかかってしまうという逆効果も指摘されています。
長所
- ・価格が安価に設定されています。
- ・特別なメンテナンスの必要がないのでお手入れが簡単です。
短所
- ・場合によっては目に負担がかかることも。
偏光レンズ
「偏光膜」という特殊なフィルムが入っているレンズです。光を一定方向にのみ通過させるような加工がされているため、自然光を通し反射光のみをカットするという効果があります。
水面や路面、ガラスの映り込み、氷雪面のギラギラした乱反射の光をカットしてくれるので、視界がクリアに見えます。
長所
- ・反射光をカットするので、釣りやゴルフ、スキー、ランニングなどのアウトドア全般に最適です。
- ・車の運転に向いています。フロントガラスの映り込みや対向車からの反射光を軽減してくれます。雨上がりによる太陽光の反射も軽減するので、停止線やセンターラインも確認しやすくなります。
短所
- ・偏光レンズを通すと、液晶レンズが暗く見えるため角度によってはスマホやカーナビの画面が見づらくなることがあります。
- ・熱と水分に弱いという性質があります。夏の高温の車内に放置したり、雨や水蒸気により濡らしたまま放置したりしておくと、機能が衰え寿命が短くなってしまいます。
調光レンズ
紫外線の量に反応して、レンズの濃さが変化します。日差しの強い屋外ではサングラスのように濃い色のレンズとなり、室内など紫外線の届かない空間では通常のめがね同様クリアなレンズとなり明るい視界を確保してくれます。そのため自宅では普通のめがねとして、外ではサングラスとして使うことができます。
色は無断階で柔軟に変化します。ただし、レンズの種類によっては変色のスピードが異なりますので注意が必要です。また、温度によっても着色濃度が変わり、夏よりも冬の方が濃くなります。
長所
- ・紫外線の量によって色の濃さが変化するので、昼夜、室内屋外とわざわざサングラスをかけかえる必要がありません。
- ・紫外線を約99%カットします。
- ・ツーポイト(縁なし)やナイロール(レンズの上にだけフレームがある)タイプのめがねもつくれます。
短所
- ・経年劣化するので、徐々に色が変色しにくくなります。
- ・色の変化に時間がかかるので、トンネルなど暗い場所に入ると瞬時に適応できません。また、最近では車のフロントガラスに紫外線カットが施されている場合があるので、色が変化しないことが多いです。そのため、車の運転には不適当です。
- ・気温が高いと色が濃くなりにくいので、真夏のサングラスとしてのご利用はおすすめしません。
- ・レンズ前面にキズがついたりコートが剥がれたりすると、その部分は調光機能が失われます。
自分にとって使いやすいサングラスレンズはみつかりましたか? 「色付きレンズ」「偏光レンズ」「調光レンズ」とこんなにも特徴が違うんですね! それぞれの特徴を理解し、シーンによって上手に使い分けてください!
紫外線カットについては、「めがねをかけているだけで紫外線予防!? めがねのUVカットとは」で詳しく説明していますので、是非そちらもあわせて読んでみてくださいね。

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