【伊藤美玲のめがねコラム】 第92回「お洒落なケアアイテムで、めがねのお手入れをもっと身近に!」
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服を洗濯したり、靴を磨いてケアするのは当然の身だしなみ。では皆さん、めがねはどうしていますか……? 大切なめがねを長く使うためには、メンテナンスが大切なのです!
覚えておきたい、めがねケアの基本
自分でできるメンテナンス、それはめがねをきれいに保つこと。めがねは毎日身につけるものとあり、じつは結構汚れてしまいがちです。皮脂や整髪料の汚れに加え、これからの季節は汗もかきますから、こまめなケアが欠かせません。というわけで、まずはここで基本的なケアについておさらいをしておきましょう。
まず、めがねの乾拭きはNG。レンズには、気がつかないうちに砂ホコリや小さなゴミなどが付着しています。そのまま乾拭きをすると、レンズに細かな傷がついてしまうことも。まずは水で汚れを洗い流します。
洗い終わったら、ティッシュペーパーや柔らかい布でしっかりと水気を拭き取り、それからめがね拭きで乾拭きをして仕上げます。ときどき「お風呂に入ったついでにめがねを洗う」という話も耳にしますが、レンズは熱に弱いので、お湯ではなく必ず水で。また、天然素材だと場合によっては水洗い不可なので、注意が必要です。
水洗いでも落ちない汚れには台所用の中性洗剤を……と言われますが、めがねユーザーならば専用のクリーナーと大判のめがね拭きは持っておいたほうが断然便利です。
お気に入りのめがねをケアするなら、ケアアイテムにもこだわりたいですよね? というわけで、ケアアイテムを展開しているおすすめのブランドを紹介します。
デザイン&機能性も◎な「めがねのケアアイテム」
①emw/eyewear maintenance works
まず最初に紹介するのは、「emw/eyewear maintenance works(イーエムダブリュー)」。こちらは、めがねのメンテナンスアイテムをメインに扱うブランドです。コンセプトは「Good Look,Good Vision-きれいな眼鏡はよく見える-」。めがね屋さんのオーナーが立ち上げたブランドなので、日々めがねを扱うプロならではの視点が存分に活かされています。
展開しているアイウェアクリーナーやめがね拭きは、いずれもシンプルかつシックなデザイン。そのため、リビングなどに置いておいてもサマになり、生活感が出ないのが魅力です。また、emwはアイテムの販売のみならず、メンテナンスの知識について広く啓蒙することも心掛けていて、オフィシャルのオンラインショップでは各アイテムの使用方法がイラスト入りの説明文や動画で詳しく紹介されています。
製造はケアアイテムの専門メーカー「パール」が手掛けているので、その実力はお墨付き。なかでも私が愛用しているのが、「EYEWEAR WASH(泡タイプのめがねクリーナー)」です。
その名の通り、泡スプレータイプなので、シュッシュと吹きかけてさーっと水洗いすればOK。これだけで、めがねが驚くほどきれいになります。とくに夏はサッパリして気持ちがいいですよ。
②EAUVUE
「EAUVUE(オーヴュー)」は、この春デビューしたばかりのブランド。アイウェアセレクトショップ「EROTICA」「TLIP」などを展開するR.C.Pが手掛けていて、めがねにまつわるプロダクトを幅広く取り扱っていく予定だそう。めがね業界では珍しく、女性がディレクションを手掛けているというのも個人的に注目したい点です。
ブランドは2つのコレクションから構成されており、そのひとつの「プリズムコレクション」からケアアイテムがリリースされています。プリズムの源である透明色がカラーテーマとあり、いずれも無彩色のシンプルなデザインがスタイリッシュ。
リキッドクリーナー、曇り止め、レンズクリーナー(めがね拭き)などを展開していて、なかには紙製のレンズクリーナーも。こちらは1枚で5回ほど使える使い捨てのめがね拭きで、ポケットティッシュのように持ち歩ける10枚入りは外出先で使うのに便利そう。
また、めがね好きなら人のめがねを拭いてあげたくなることがあると思うのですが(笑)、そんなとき、今のご時世は自分のめがね拭きを使うよりも、使い捨てのほうがスマートだと思うんですよね。めがねユーザーの多い家なら、ボックスに入った30枚入りを部屋に置いておくのもよさそうです。
めがねのケアアイテムは、ドラッグストアなどで気軽に買えるものや、眼鏡店で購入できる“ケアアイテム専門メーカー”のものなどたくさんあります。私自身、そうしたなかにも愛用しているアイテムはもちろんあります。
その一方で、こうしたお洒落なケアアイテムが登場したことは、本当に喜ばしいことだと思っていて。雑貨店やライフスタイルショップなどにも置かれるようになり、さらにはギフトとしても贈りやすくなると、めがねのケアがより多くの人にとって身近なものになると思うんですよね。
お気に入りのアイテムがあれば、ケアの時間も楽しくなるもの。出しっ放しにしておいても部屋に馴染んでくれるから、思い立ったときにサっとケアできるのも嬉しい点。大切なめがねを長く使うために、ぜひお気に入りのケアアイテムを見つけてみてはいかがですか?
◎各ブランド詳細
EAUVUE:
https://eauvue.com/
東京都生まれ。出版社勤務を経て、2006年にライターとして独立。メガネ専門誌『MODE OPTIQUE』をはじめ、『Begin』『monoマガジン』といったモノ雑誌、『Forbes JAPAN 』『文春オンライン』等のWEB媒体にて、メガネにまつわる記事やコラムを執筆してい る。TV、ラジオ等のメディアにも出演し、『マツコの知らない世界』では“メガネの世 界の案内人”として登場。メガネの国際展示会「iOFT」で行われている「日本メガネ大賞」の審査員も務める。