あなたの変化に、そっと寄りそう

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【伊藤美玲のめがねコラム】第49回「めがね屋さんに行こう」

【伊藤美玲のめがねコラム】第49回「めがね屋さんに行こう」

| 伊藤 美玲

いやー、もう第49回ですって。このコラム。

月2回更新ですから、丸2年続けていることになります。読者の皆さん、そしてコラムを書く場を与えてくださっているめがね新聞さんには感謝しかありません。いやはや。

改めて過去記事のタイトルを眺めていると、我ながらめがねにまつわることをいろいろ書いてきたなぁと思います。ちなみに、2017年に一番読まれたコラムは第4回の「似合うめがねの選び方って?」でした。今年は調べているわけではないけれど、第33回の「強度近視女子」が長らくランキングの上位に入っているから、このコラムなのではないかと。きっと、それだけフレーム選びについて困っている人が多いということなのでしょう。

先日、とあるラジオ番組に出演させていただいたのですが、そこでもリスナーの方々から届いたメールには、「鼻梁に跡がついてしまう」「強度近視でレンズが厚くなってしまう」「眼鏡の選び方がわからない」など、めがねに対する悩みについての嘆きや質問がたくさんありました。

そう。まだまだユーザーに届いていないんです。めがねを快適に使ってもらうための情報が。

そもそも、数年前まで私はそうしたことにほとんど気が付いておらず、フレームやレンズの“最新情報”を伝えることばかりを考えていました。もちろん、それも大切な役割のひとつだけど、ふと回りを見渡すと、“めがねは調整ができる”ということもわからずにズレためがねで我慢をしている人や、“自分はめがねが似合わない顔だ”と思い込んで、めがねをいやいや使っている人がたくさんいた。最新情報はおろか、基本的な情報すら行き渡っていないことに気が付いたとき、なんだか自分のしていることが空回りしているように感じたんですね。

そんな折り、このコラムが始まって。気軽に読んでもらえるWEB媒体だからこそ、めがね選びに困っている人の素朴な疑問を解消できるような、そんなコラムを執筆できたらと思い続けてきました。でも、一度コラムに書いたぐらいでは全然届かない。一度書いたからと言った気になっていてはダメで、大事なことは何度でも言ったほうがいいし、いろいろな場で発信していかなければいけない。改めてそう思った次第です。

とはいえ、私ができるのはあくまで発信まで。その悩みを解消してくれるのは、めがね屋さんに他なりません。だから、ぜひ困ったことがあったらめがね屋さんに足を運んでほしいんです。現在めがねに関して不具合を感じているなら、それを直接伝えてみてください。めがねがズレるなら、調整してもらえます。似合うめがねをお見立てしてくれるお店もあります。良いめがね屋さんなら、きっと要望に応えてくれるし、いろいろな解決方法を提案してくれるはずです。長年悩んでいたことが、意外と簡単に解決するかもしれません。

ぜひ、新しい年を迎える前に大切なめがねを調整・クリーニングしに出かけてみてはいかがでしょう。そして、何か気になることがあれば、遠慮せずに相談を。きっとお店の側も、めがねを快適に使ってほしいと思っているはずだから。新たに購入しようと思っているなら、年末年始のお休みを利用して、これまで気になっていたお店に出かけてみるのもいいですね。

私も今年の仕事が落ち着いたら、年末のご挨拶がてらめがね屋さんに行こうと思っています。もちろん、調整してもらいたいフレームを携えて。