【マンガ家・磨伸映一郎先生と巡る!】めがねフェス2018徹底解剖〜後編〜
めがねフェスに来たなら、やっぱりめがねミュージアムへ!
ちょっと気が早いんですが、お土産を見に行きませんか?
先生それなら、めがねミュージアムに行きましょうか。
おおー、充実してますね。何を買ってこうかなあ。
先生まあゆっくり選んで下さい。自分は増永五左エ門翁(ますなが ござえもん)に挨拶してきますから。
先生ミュージアム2階のMUSEUM CAFÉは入ったことありますか?
そういえばまだ無いですね。
先生なかなかの穴場でいいお店ですよ。ちょっと寄っていきましょう!
先生いいお店でしょう? コーヒーでも飲んで休憩しましょうか。
いいですね! では休憩ついでに、先生がめがね好きになったきっかけを教えてもらえますか?
先生自分の場合、入り口はギャルゲー(※1)でした。一番最初の「ときめきメモリアル」(※2)なんですけど。そもそもはギャルゲー自体に興味がなかったんですよ。当時は格闘ゲーマーでしたし。でも、友人に「騙されたと思って一度プレイしてみろ!」と言われ、そんなに言うならばと、試しにと軽い気持ちでプレイし始め、気づいたら三日くらい徹夜していて。
めちゃくちゃハマっているじゃないですか(爆笑)!
先生もう、衝撃波が出る勢いで手のひらをクルッと返すかのように(笑)。如月さん(めがねがトレードマークのキャラクター)最高だな!!と。ここで初めて、自分が「眼鏡っ娘」が好きだったんだと自覚しました。
「眼鏡っ娘」は好きだけれど、モノとしての「めがね」自体には興味が無いって人も多いと思うんですよ。それが、なぜ先生はめがね自体の魅力にも目覚めていったんですか?
先生「眼鏡っ娘好き」が、その愛をこじらせていくと大体ぶち当たるのが「眼鏡っ娘がめがねを外したら、その子を嫌いになるのか? その場合、お前が愛していたのは“眼鏡”なのか? “娘”なのか?」ってテーマなんです。
……ふむふむ。
先生「俺は一体何が好きなんだ?」っていう問いが芽生えるんですよ。で、そこから「そもそもめがねとは?」と疑問が膨らんでいって、めがねの歴史とかを勉強し始める。それで気づいたら、めがね自体が大好きになっているという。
……なるほど……ちなみに「眼鏡っ娘がめがねを外したら、その子を嫌いになるのか」問題に、結論は出たんですか?
先生うーん、自分としては「眼鏡っ娘」っていうのは、「魂の在り方」であり、「心の器」なんです。
すみません、え?…「こころのうつわ」?…えっ…?
先生西洋哲学的にはイデア、東洋哲学的に言えば薫習(くんじゅう)と阿頼耶識(あらやしき)とかかそういった概念が……(中略)……ってことなんですが、細かい事は置いといて、結論だけ言えば「眼鏡っ娘かわいいにゃー」と言い続けていればいいんですよ! 小難しいことは抜きにして、「かわいい」ということを発信すればいいんです!
なるほど、小難しいこと抜き……!
※1 ギャルゲー:
「ギャルゲーム」の略で、魅力的な女性が登場人物となっているゲームの俗称。
※2 ときめきメモリアル:
1994年にコナミ(現・コナミホールディングス)から発売された恋愛シミュレーションゲーム。大ヒットし、この分野のゲームのパイオニアとなった。
書店で働きながら文章を書いています。
「たまごを割らずにオムレツは作れない」をモットーに、色々なジャンルの記事に挑戦していきたいです。
好きなめがねはもちろんオーバル型。