「目は口ほどに物を言う」ということわざがありますが、目から様々なことがわかってしまう“眼心（がんしん）”をご存知ですか？

私が“眼心”を知ったのは、知人のSNSを通してでした。
「目を見ただけで、こんなことまで分かるなんて！」と書かれた投稿のチェックインポイントを確認すると、なんと関西ではないですか(筆者は関西在住)。なんでも、目を診ることで体調や性格などを把握する技術で、中医学を基本としているのだとか。これは体験するしかない！ ということで、さっそく行ってきました。

訪れたのは、「神戸岩茶荘」という中国茶のお店

眼心を受けられるのは、神戸三宮にある中国茶のお店「神戸岩茶荘」。外観から雰囲気バッチリです。

オシャレなお店の中には、ひとりランチを楽しむ女性の姿も。

「神戸岩茶荘」は、岩茶と言われる烏龍茶を扱うお店です。陰陽五行と岩茶(福建省の武夷正岩茶)との結びつきを発見した店主が、中医学の理論に基づいて、養生方として茶葉を飲み分ける方法を考案(特許取得）。自らが体系化した眼心を行うとともに、岩茶の普及に努めています。薬膳粥をいただくこともできます。

電話で予約していた時間にお店を訪れると、店内のテーブル席へと案内されました。店主がテーブルに赴いて眼心を行うというシステムのよう。到着時には、私の前のお客さんが受診中でした。なごやかでオープンな雰囲気にホッとしつつも、ドキドキしながら待ちます。

いよいよ眼心スタート！

さあ、いよいよ私の番がやってきました。眼心を行ってくださる店主の羅舟伯さんは、元気いっぱいで優しい雰囲気。

まずは、目の前に差し出された人差し指を、目で追うように指示されます。両目合わせて1分くらいでしょうか。上下左右とくまなく目を動かした後、「はい、わかりました」という声とともに、まずは性格をズバリと当てられました。

端的にいうと、私はかなりハッキリした性格とのこと。「こんなことに気を付けるべき」といったことから、「住むのに適する土地/適さない土地」など、様々なアドバイスをいただきました。

そして、その後は健康状態。幸いなことに、現時点の私は健康で悪いところはないそう。ただ、身体の弱い部分や(かなり細かいポイントまで指摘されました)、今後年齢を重ねる上で気を付けるべきことなどを教えてもらえます。自分でも納得がいく内容ばかりで、ビックリしてしまいました。

続いて、私に合ったお茶をすすめてもらいます。陰陽五行のうちでどの色に当たるのか(青、赤、黄、白、黒に分かれています)、それを踏まえて、どのお茶を飲むと良いのかを丁寧に説明していただいたら、眼心は終了です。私は「黒」にカテゴライズされるお茶のひとつ「北斗一号」をいただくことになりました。

最後は、本格的な中国茶が味わえます。

店主が離席した後しばらく席で待機していると、中国茶のセットが運ばれてきました。

え、中国茶の作法なんてわからない？
安心してください。もちろん、私もまったく知りませんでした。店員さんが、くわしく説明しながら入れてくれます。

器を温め、お湯を捨て、また注ぎ……など、香りを大切にする中国茶の作法に関心しながら店員さんの手元を見つめます。香り立つ「北斗一号」は本当に美味しくて、何度もお湯を注いで飲み続けてしまいました……。

眼心は、占いとは違って、あくまでも中医学に基づいたものなので、健康状態に何か不安のある方や、気分が落ち込んでいる方などに特におすすめ。

別の日に眼心を受けた私の友人は、気分の落ち込み始めた時期や、体の不調を言い当てられて驚いていました。眼心を受けるためには、事前に電話で予約を取る必要があります。いきなり眼心を受けるのは勇気が要るという方も、お店でいただく岩茶自体とても美味しいので、まずはお店に足を運んでみてください。素敵なお店の雰囲気がおわかりいただけると思います。眼心、おすすめです！