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【まずは専門家に相談へ!】子どもの弱視治療用めがねの選び方

【まずは専門家に相談へ!】子どもの弱視治療用めがねの選び方

| 日本橋たまご

発見が見落とされがちな子どもの弱視。視力が徐々に発達していく時期である8歳までに弱視の治療をしなければ、その後の回復は難しいといわれています。にもかかわらず、3歳児健診の視力検査でも気付かれない子どもが多いのが現状です。

では、子どもの弱視を早期発見するためにはどうしたらいいのでしょう。また、「弱視は治るの?」「そもそもどこで治療をすればいいの?」といった、様々な疑問がわいてくると思います。

そのような疑問にお応えするべく、「めがね新聞」では過去2回にわたって、子供の弱視についてお届けしてきました。

早期発見・治療が重要!「子どもの弱視」について
【こんな様子には要注意!】子どもの弱視のみつけ方・治療方法

今回は、子どもの弱視の治療にまつわる情報や、めがね選びについて詳しくお届けします。

まずは、眼科で受診しましょう

子どもの弱視治療用めがねの選び方

子どもの見え方が気になったとき、「近所のめがね屋さんで、視力を測ってもらって、ちょっと相談してみよう」と思う方もいるでしょうが、まずは眼科で専門家の診断を受けることをおすすめします。

なぜなら、小学生以下のお子さんが目の検査をする際、目の筋肉が一時的に緊張して近視になってしまう(仮性近視)場合があります。眼科で受診した場合、検査前に専用の目薬をさすなどして、仮性近視の症状を和らげてもらえるので、より正確な視力を測定することができるのです。

さらに言えば、一般の眼科より「小児眼科」へ行くとなお良いでしょう。
小児眼科では、小さなお子様向けの、目に光を当てるだけで大体の視力を測定できる最新機器を使用している病院もあります。小児科や小児歯科へ行くように、眼科も子ども専門の医療機関を利用するのが一番です。

お子さんにぴったり合うめがねを選ぼう

子どもの弱視治療用めがねの選び方

購入の際は、なるべく子ども向け商品の品ぞろえが豊富なお店を選ぶと安心です。子ども用めがねの専門店もあるので、事前に周辺のお店を探しておきましょう。

ここでは、子ども用めがねの選び方について、「こどもの眼鏡屋 フェイスオン瑞江店」にご協力頂き、詳しくお届けしていきます。

めがね選びポイント① レンズに合ったフレームを

子どもの弱視治療用めがねの選び方

商品を選ぶ際は、専用の処方箋を一度お店のスタッフに見てもらうと良いでしょう。

なぜなら、度数や症状(遠視や乱視など)によって、向き不向きのフレームがあるからです。
たとえば遠視向けのレンズだと、中心が太く外側ほど細くなる形状のため、下半分がないフレーム(ナイロール)に埋めた場合は割れやすくなり、活発に動き回るお子さんには不向きと言えます。

そのため、まず処方箋を見てもらった上で、適したフレームを教えてもらい、そこから選ぶのがよいでしょう。選ぶ前から処方箋を渡すのに抵抗がある方は、大体の度数や症状を伝えるだけでも構いません。元気に動き回る子どもが、長く丈夫に使えるものを選ぶようにしましょう。

めがね選びポイント② フィット感を重視しよう

子どもの弱視治療用めがねの選び方

治療用のめがねは常にかけていなければ効果が出ないため、レンズが視点から外れないように、ズレにくいものを選ぶことも重要です。特に鼻あての種類は豊富で、すべり止めのシリコンがついているものや、成長過程に合わせて高さを調節できるもの(可動式)など、様々な商品があります。

可動式の鼻あては、後づけ可能なめがねや無料で取り付けをしてくれるお店もあるので、購入前に調べておくと安心です。

子どもの弱視治療用めがねの選び方

また、お店や商品によっては、フレームの幅もお子さんの成長に合わせて調節できることもあります。購入の際に相談しておけば、成長期の子どもでも長く使うことが可能です。

めがね選びポイント③ 子どもが気に入るデザインを選ぼう

常に身に着けてもらうためには、その子がお気に入りのものを購入するのがベストです。

「こどもの眼鏡屋 フェイスオン瑞江店」では、男の子はブルー系のフレームや恐竜の模様がついているもの、女の子はクラシックテイストなど大人っぽいデザインが人気だということです。

子どもの弱視治療用めがねの選び方

性能やアフターケアの充実も大切ですが、それと同じくらい、毎日かけるお子さんの気持ちを優先してあげることも必要です。

知っておきたい、めがね購入費のサポート制度

めがね選びの際に知っておいてもらいたいのが、小児治療用眼鏡の保険適用制度。9歳以下のお子さんの場合、治療用めがねの費用の一部を支給してもらえます。

小児治療用眼鏡の保険適用について

平成18年4月1日より、小児の弱視、斜視及び先天性白内障術後の屈折矯正の治療用として用いる眼鏡について、各保険者(健保組合、社保、国保)より治療費の支給が認められています(アイパッチ、フレネル膜は対象外)。
対象年齢:9歳未満
支給上限:38,461円(3割の自己負担分を差し引いた金額が支給上限となります)
支給が認められる更新条件
・5歳未満:更新前の治療用眼鏡等の装備期間が1年以上
・5歳以上:更新前の治療用眼鏡等の装備期間が2年以上
【必要書類】
1.眼科医発行の治療用眼鏡処方箋(矯正視力、診断名など証明が可能なもの)
2.治療費支給申請書(各保険組合発行・患者様が用意)
3.購入した眼鏡等の領収書(処方箋より日付が後であること)
【申請方法】
1.眼科医発行の支給用眼鏡の「処方箋」を受け取る
2.加入している保険組合に「治療費支給申請書」の交付を受ける(家族から組合に直接連絡する)
3.「対象者本人名」が記載されている「治療用眼鏡の領収書」を受け取る
4.「処方箋」、「治療費支給申請書」、「治療用眼鏡の領収書」3点を合わせて保険組合に提出
5.保険組合にて支給対象かどうかを審査
6.保険組合にて支給対象と認められれば、支給上限内にて支給される(※支給対象と認められない場合もあります)。

この制度を使えば、めがね購入の費用負担は3割とお得になります。購入の際はこちらも頭に入れておくようにしましょう。

医療機関やめがね専門店など、その道のプロに相談すれば、必ず何かしらのアドバイスがあるはずです。お子さんに弱視の疑いがあり不安を抱えている方も、まずは早めに病院へ行くようにしましょう。治療の取り掛かりが早ければ早いほど、その効果が見込めます。

大切なお子さんの視力を守るため、不安を抱え込まず、まずは専門機関へ足を運んでみて下さい。

監修:こどもの眼鏡屋 フェイスオン瑞江店

子どもの弱視治療用めがねの選び方

住所:東京都江戸川区瑞江3-36-8
TEL:03-3677-2683
定休日:毎週水曜
フェイスオン瑞江店ホームページ

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