【サングラスコーデ見本帖】最終回 サングラスで夏支度！その前にめがね女子のサングラスのお悩みを解決編

3回に渡ってお届けしてきた「夏オススメのサングラスコーデ2019」は、サングラスをメインにしたスタイルを、シーン別にご紹介してきました。サングラスは顔にかけるもの。だから、メイクやアクセサリーのこだわりポイントも満載。…あまりにも多くのポイントがあったので、お伝えしきれているのか、ちょと心配…。

ということで、総まとめとなる今回は、これまでにお伝えしきれなかったサングラスコーデのテクニックや魅力を、モデル・スタイリスト・ヘアメイクのそれぞれの視点から、取りこぼすことないよう語ってもらいます！

サングラスコーデの基本はこれをおさえればOK

今回は「白コーデ」「夏のエンタメ」「カラーサングラス」という３つのテーマで、スタイリストの中井さんにサングラスコーディネートを考えてもらいました。使用したサングラスは、形やフレームの色やレンズの色など、タイプが様々でしたね。

中井今はスタンダードなモデルから、個性的なモデルまでいろんなタイプのサングラスがあるので、それぞれのコーディネートポイントを紹介できるパターンを考えました。そこで、編み出したのがこの３つのテーマです。

夏のお出かけの色々な場面に合わせたコーディネートで、これから早速真似できそうでしたよね。それぞれポイントが異なると思うのですが、どのコーディネートにも共通して気をつけるといいところはありますか？

中井どのコーディネートも、サングラスと洋服の色味やテイストなど、全体のバランスをとるようにするといいですよ。落ち着いた色のトーンの洋服には、サングラスや靴を差し色にしたり、サングラスと洋服の色味を合わせたりすると、一見個性的なデザインのサングラスも意外とすんなり取り入れられることができます。メンズっぽいサングラスをかけたい時は、どこかに女性らしいアイテム持ってくるようにすれば、カジュアルになりすぎずにかけこなせます。

そうなんですね！ちなみに、今回モデルをされた静さんは実際に着てみて、一番お気に入りのコーディネートはどれでしたか？

静うーん…悩みます‼︎ どれもお気に入りだったのですが…その中でも自分で着てみて特に印象に残ったのは、ブルーのカラーレンズサングラスにワンピースとデニムを合わせたコーデですね。ブルーのレンズは視界が明るく見えて、視界の色の変化も少なかったので使い勝手も良さそうでした。

デニムとレンズの色が同じブルーだったので、サングラスも映えていましたよね。また、リップと靴の色に持ってきた赤色で女性らしさもプラスされたコーディネートでした。

サングラスとメイクのバランス

サングラスをかけた時のメイクって、どこをポイントにすればいいのか迷うのですが、今回のシゲヤマさんのメイクを見て、リップにこだわればいいんだと気づきました。リップの色味はどことバランスをとって決めるといいですか？

シゲヤマまず、サングラスを含めたコーディネートを頭に入れてからメイクを考えるんです。例えば、グリーンのカラーレンズのサングラスには、オレンジのリップが合うな、とか。コーディネートの主役になる服の色味に合わせたり、差し色になるアイテムと同系色にしたり。全体の色のトーンを見て、最後にリップでバランスをとるのもいいと思います。

静このメイク、リップのオレンジの色味がブラウンのフレームにも合っていて、すごく好みでした！

サングラスをかけると目は隠れてしまいますが、屋内ではサングラスをとるので、バランスが難しいです。アイメイクは、どういった事を気をつければいいでしょうか？

シゲヤマサングラスで隠れる分、アイラインをしっかり引いても良いんですけど、苦手な人はまつ毛のキワをアイラインで埋めるだけでも、グラス越しでもナチュラルに目元がくっきり見えますよ。今回は、上のまつ毛の生え際をアイラインで埋めて、目の周りだけはっきりさせるようなイメージに仕上げました。目元がボケないように、かつ濃くなりすぎないようにというのは意識しましたね。

ちなみに、アイシャドウは今回使いましたか？

シゲヤマアイシャドウは、ベージュのツヤ感が出るタイプのものを使いました。でもアイシャドウは使わずに、ブラウンや赤とか青のカラーマスカラで遊ぶのもアリですね。

ちょっとサングラスを外した時や、薄い色のレンズで透けて見えた時にポイントになりそうですね！ 他に、リップやアイメイク以外でサングラスメイクのポイントはありますか？

シゲヤマリップが苦手という方は、チークを肌の血色が感じられる程度に薄めで良いので入れてみてください！ 口元が落ち着いたベージュなどの色味でも、肌に血色があると全体のバランスが取れて見えるんです。

サングラスを含め、顔の中のバランスを見て、足してみたり引いてみたり、という感じですね。

シゲヤマ「まつ毛や眉毛はしっかりメイクしたい」とか、自分がこだわりたいメイクポイントってあると思うんです。そこをメイクしたら、一旦サングラスをかけて、全身を鏡で見ると良いと思います。私も今回ヘアメイクをした時は、最初は少し控えめに仕上げて、そこで着替えてもらってから、一度全体を見せてもらって微調整していきました。それから、「もうちょっとリップ濃くしようかな」とか、「もう少し髪を巻こうかな」と足して行きましたね。

メイクも、全体のバランスを見ながら作っていくのがコツなんですね。

めがねとアクセサリーの相性

アクセサリーを使ったコーディネートもいくつかありましたが、サングラス＋アクセサリーって、バランスが難しいですよね…。サングラスコーデ初心者は、どういうアイテムを選べば安心などありますか？

中井「イヤーカフ」がおすすめですよ。シンプルなデザインのイヤーカフは、合わせるサングラスを選ばないので一つ持っておくと便利です。今シーズンはこういったシンプルなデザインや、耳全体を覆うようなデザインなど、いろんなタイプのイヤーカフが出ているのでぜひ色々見てみてください。

これは便利ですね。 買います。（笑）
屋外イベントのコーデでは、クリアグレーのフレーム＋パープルのカラーレンズのサングラスに大ぶりのイヤリングを合わせていましたよね。

中井大ぶりでもシンプルな色やデザインだったら合わせやすいですよ。このイヤリングは、グリーンやブラウンなどの渋めの色のサングラスとも相性が良いです。アクセサリーは、サングラスの色や全体の色のトーンと合わせれば、全体でバランスがとれると思います。

このピアスを使った時のヘアスタイルはまとめ髪でしたが、髪をおろした状態で付けてもバランスが良いですね。

静本当ですね！ 意外に大ぶりのデザインでも、色味がシンプルなので合わせやすいですね。

めがねと大きめのアクセサリーとの組み合わせは難しいと思っていましたが、そこまで難しく考えなくてもいいんですね！

この夏は初挑戦のサングラスにチャレンジ！

「サングラスコーデ見本帖」で、色々なタイプのサングラスを実際にかけてみて、いかがでしたか？

静私は仕事柄、日焼け防止のために普段からサングラスをかけているのですが、いくつかサングラスを持っているのですが、同じような形ばかり購入しがちで。でも今日はいろんなタイプのサングラスをかけることができたので、こんな色や形も自分に似合うのだと視野が広がって色々と挑戦してみたくなりました！

今回のコーディネートで、第一印象とかけた時の印象が変わったサングラスってありますか？

静ピンクのカラーレンズのサングラスですね。私の中で一番自分では試さないタイプのサングラスだったのですが、洋服とトータルで見ると意外と使いやすいんだと思いました。

中井このサングラスはカジュアルなスタイルに合わすと、全体的にポップな雰囲気になりすぎてしまうので、洋服の色味と形でバランスをとって大人の落ち着き感を出しました。ナチュラルなヘアスタイルと洋服＋ピンクカラーレンズが、静さんの雰囲気に合っていましたよね。

シゲヤマ私はピンクのフレームのサングラスです。フレームが控えめなピンク色なので、色味があるサングラスの中でも挑戦しやすそうと思いました。いろんな色のリップとの組み合わせも挑戦できそうで、メイクの幅も広がりそう。個人的に欲しいです。（笑）

リップと合わせやすそうな色味という視点は、ヘアメイクさんならではですね！

中井私は普段細いフレームのめがねをかける事が多いので、今年はゴツっとしたタイプのフレームに挑戦したくて注目していたんです。屋外イベントのコーデで合わせたクリアグレーのサングラスはフレームが大きすぎず、形が丸でもなくて、意外と顔の輪郭を選ばないんですよね。クリアフレームで抜け感が出るから、リップの色味はなんでも合いそう。このままかけて帰りたい。（笑）

クリアフレームのサングラスは、かけると一気に“今年顔”になれますよね。レンズの色と洋服の色味を合わせたりすれば、意外と取り入れやすく普段使いができるんだなと新たな発見でした！

今回の特集を見て、読者の方もぜひこれまでにかけたことのない形＋色のサングラスに挑戦してもらえたら嬉しいですね。めがね新聞では、また「めがねコーデ」特集をやりたいと思います。ありがとうございました！

【写真】田島雄一