みなさんは乗り物酔いするタイプですか？ 私は車酔いもしょっちゅうですし、海辺で育ったにも関わらず船酔い的中率も100％というタイプ。山道を走るときは決して視線を落とさず、遠くの山並みに視線をやって時が過ぎ去るのを待つというのが、せめてものライフハックでした。

ところが！ フランスの自動車メーカー・シトロエンが、乗り物酔いを解消するめがねを発売したというです。「めがね」と「乗り物酔い」、一体どういう関係があるのでしょうか？ でももしこれで、長年の乗り物酔い生活から脱却することができたとしたら…嬉しい…！ という事で、どんな商品なのかチェックしてみました。

乗り物酔いを解消するメカニズムとは？

シトロエンが「SEETROËN」を開発する際に採用したのは、フランスのスタートアップであるBoarding Glassesが開発した「Boading Ring」というシステム。

乗り物酔いの原因は、乗り物の揺れやスピードの加減速などにより耳の奥にある三半規管などが刺激を受け、視覚で見る感覚と平衡感覚とがズレることなのだそうです。つまり、目で見る感覚と身体が感じるバランス感覚がズレると乗り物酔いの症状があらわれるのです。
「SEETROËN」はそのズレを補正することで、結果、乗り物酔いが解消するという仕組みです。

何と言っても印象的なのは、そのユニークな形状。左右の目の部分だけではなく、顔の両側面に来る部分にも丸いリングがあり、リングの内側には青い液体が入っています。SEETROËNが動くと青い液体も一緒に傾き、視界に水平線を作り出してくれます。その水平線を視野から取り込むことで、先述したズレを補正してくれるというわけですね。

乗り物酔いの症状を感じたときに10分～12分ほどかければ、視覚と三半規管の感覚との同期が完了（その際は視界を固定しておくことがポイント）。その後は、SEETROËNを外してもOK！ サングラスやめがねの上から装着することも可能です。10歳以上であれば、子どもも使用する事ができます。

遂に日本でも発売開始！

フランスで発売された当初から大きな話題を呼んでいたSEETROËN ですが、遂に2019年5月28日から日本での販売が始まりました。気になる価格は16200円(税込)。全国のシトロエンのショールームと、シトロエンオンラインショップで購入することができます。

乗り物に乗るたびに遠くの景色を見るしかなかった我々にとっては、まさに救世主！ ぜひ一度トライしてみたいですよね？ これで、助手席に座りながらスマホ片手にナビしてあげることも、揺れの激しい列車の中で読書をすることもできるようになるかもしれません。個人的には、白いフレームに青い液体が映えるゴキゲンなフォルムも気になります。ぜひチェックしてみてください！