【鼻パッド知識講座〜応用編〜】めがねを支える小さな働き者「鼻パッド」のこと知っていますか?
目次
めがねのずり落ちを防ぎ、正しい位置に固定してくれる鼻パッドは、めがねにとってなくてはならない存在。
鼻パッドが、眼とレンズの正しい位置を保ってくれるからこそ、私たちめがねユーザーの視力が保たれているということが、基本編でわかりました。
今回の応用編では、実際にめがねをかけている中で出てくる鼻パッドの疑問やお悩みについてお答えしていきます。
ユーザーからの鼻パッドへの疑問をお答えいただくのは、基本編に引き続き、鼻パッドや検眼枠(眼科などにある、レンズを着脱して視力を測定するための道具)をはじめさまざまなめがね関連製品を開発している株式会社ハセガワ・ビコーの常務取締役・工藤勲さんです。
できるだけ「鼻パッド」を長持ちさせたい!
Q.鼻パッドを長持ちさせるには、どうすれば良いの?
A.長持ちさせるためにはとにかくマメに洗うことです。
めがねを洗う際、どうしてもレンズの汚れにばかり目がいきがちですが、実は最も汚れているのは鼻パッドとモダン(テンプルの先の耳あての部分)なのです。この二ヶ所は中性洗剤を使って水洗いをし、しっかりと汚れを取ってください。
水分を拭き取る際は、柔らかい布で優しく拭き取るようにしてくださいね。
鼻パッドがずれてしまった時は…?
Q.鼻パッドが少しずれているように感じるので、自分で調整しても大丈夫?
A.ご自分で調整することはおすすめしません。めがねの調整はプロであるめがね店にお任せください。
プロではない方が鼻パッドを調整した場合、ほかのパーツまで変形してしまうことがあります。また、めがねのフィッティングは鼻パッドだけでなく、他のパーツも調整しながら、その人に合った位置にめがねがくるように設定します。
そのため、鼻パッドがずれている場合は、他もずれた位置にある可能性があります。
鼻パッドがずれているなど感じたら、すぐにめがね店で見てもらいましょう。
鼻パッドが古くなってきたら…
Q.鼻パッドは交換できる? 交換のタイミングはどんな時?
鼻パッドは、めがね店に持ち込んでいただければ交換してもらえます。鼻パッドを固定している金具は繊細なので、ご自身でやらずに必ずめがね店にお願いしてくださいね。
また、交換のタイミングについてですが、たとえばシリコン素材の場合、鼻パッドの表面がなんとなくベタつくようになったり、洗っても滑るようになったりすれば、それが交換のサインです。
ナイロンやポリエステルなどのハード素材はとても頑丈にできていますので、シリコン素材のような変化は起きません。
それでも、1年に1回は、めがねへの愛を込めて、鼻パッドを交換してあげるとよりめがねが長持ちしますよ。
実は一番気になる! 鼻パッドによって顔の印象は変わる!?
Q.鼻パッドの色や形が変わると、顔の印象って変わるの?
A.鼻パッドの色が肌に馴染んでいれば、正面から見たときに 鼻パッドの存在感が薄れて、その結果、顔立ちがスッキリ見えるということはあると思います。 肌馴染みのいいクリアベージュ色の鼻パッドもあるので、試してみてはいかがでしょうか。
さらに、クリアブルーの鼻パッドもあります。
実は、クリアブルーには鼻パッド周辺を影のように見せる効果があるため、これをつけると、彫りが深いハンサムな印象を演出できるといわれているので、こちらもオススメです。
応用編 まとめ
鼻パッドには私たちの視力を守るだけではなく、種類によってなんと顔の印象をすっきり見せることもできるんですね! 是非、この機会に愛用のめがねの鼻パッドを点検してみてください。
めがねはいろいろなパーツが集まってできていますが、それぞれの機能を知れば、もっとめがねを便利に、そして大切に使うことができるのかもしれません。
他にもめがねについての疑問がありましたら、ぜひめがね新聞にお寄せください!
※鼻パッドの調整や鼻パッドの交換などについては、お店によってアフターサービスの内容が異なるため、ご利用のお店にお問い合わせください。
【写真】服部 健太郎
【商品紹介】
株式会社ハセガワ・ビコー
オフィシャルサイト:
http://www.bicoh.co.jp/index.html
躍る編集&ライター。出版社勤務を経て独立。ブルーライトカット、手元の資料を見る用(つまり老眼鏡)に、外出用、舞台観賞用なんかも加わり、かばんの中はめがねだらけ。生きる上での必需品です。