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【2019WOFレポ】重さわずか4g!? 「どんな人にもストレスにならないめがね」

【2019WOFレポ】重さわずか4g!? 「どんな人にもストレスにならないめがね」

| めがね新聞編集部

「今年のWOFは、いったいどんな最新のめがねに出会えるんだろう?」とワクワクしながら会場を歩いていると、なんだかすごい形に歪んでいるめがねを発見!!

「だいじなところは、歪んでいません。」とパネルに書いてありますが、だいじなところとは? そして、重さはなんと4g!? つまり、1円玉4枚と同じ重さ…。
一体どんなつくりのめがねなんでしょうか??
早速、株式会社ヤブシタの守屋悟さんにお話を伺いました!

2019年ワールドオプチカルフェア(WOF)

開催場所:ベルサール高田馬場
(東京都新宿区大久保3-8-2住友不動産新宿ガーデンタワー)
開催日時:2019/4/9〜2018/4/10

めがねユーザーの悩みを解決する、最新技術が詰まっためがね

テンプルがかなり大きく広がっていて、壊れてしまわないかとドキドキしているのですが…このめがねはどいうった目的で作られたのでしょうか?

【2019WOFレポ】重さわずか4g!? 「どんな人にもストレスにならないめがね」
軽く力をかけるだけで、このように広がります。

守屋めがねユーザーの方に、めがねをかけた時に体験した不満は何かと聞くと、「長時間かけていると耳のあたりが痛くなる」「テンプルが顔に食い込んで痛い」という声が多くありました。耳のあたりが痛くなるのは、フレームよりも顔の幅が広いなど、めがねのフレームの幅と自分の顔の幅が合っていないため、テンプルが広がって顔に食い込んでしまうという事が原因です。また痛みが起こるだけでなく、テンプルが広がる事によってフレームも歪み、レンズの中央に目がくる「正しい位置」からずれてしまうので、見え方にも影響してきます。

そんなストレスを解消し、本来の機能をめがねが保ち続けるようにするために、この「HAPPY GLASS」がつくられました。テンプルがどんなに広がっても、レンズの位置が変わらないんです。

目の位置がレンズの中央からずれてしまうと、正しい視力が保たれないと言われていますよね。しかし、ここまで曲げると、フレームの強度は大丈夫でしょうか?

守屋もちろん、その点は心配ありません。このフレームは「ベータチタン」という、金属の中でも普通のチタンには無い弾力性と軽さが特徴の金属できています。そのベータチタンを溶接せず、「曲げ」という技術のみで加工しているんです。溶接をしてしまうと、600〜800度ぐらいの熱を加えることになるので、そうなるとどうしてもその熱によって金属がもろくなってしまうんですが、このフレームは溶接を一切していないため、ベータチタン本来の強度が保たれているんです。

強度を保ちながら軽さを実現するには、そういった技術が施されているからなんですね。

守屋また、強度はフレームだけでなく、レンズを固定させている技術にもあるんです。HAPPY GLASSのフレームは「ハーフリム」という、レンズの上半分に縁があるタイプです。通常のハーフリムのめがねは、縁がない下の方のレンズの厚みの部分に沿って溝を作り、そこにナイロールという糸を通して下半分をフレームと留めています。

ですが、HAPPY GLASSに関しては、糸をぐるっとレンズの周りを一周させて、レンズの上部・内側2ヶ所の計3ヶ所で固定しているので、通常のハーフリムと比べて、めがねが反った時に歪む影響を受けにくいんです。
使用している糸は「フロロカーボン」という、釣りをする方はよく耳にすると思うんですけど、コシが強く硬い糸を使用しているので更に強度があるんです。

この繊細な形のフレームの中に、沢山の技術が詰まっているんですね! しかし重さ4gのフレームは、めがねをかけているという感覚が無いですね。まるで空気みたいです。(笑)こんなに軽いと、風が強い時やスポーツなどで激しく動くと、ずれたり飛んで行ったりしないかと心配なのですが…。

守屋実は、そういう問題は、軽さとはあまり関係がないんです。重要なのは、自分のサイズにピッタリ合っているかという事です。HAPPY GLASSは、テンプルの長さを120mmから160mmまで5mm間隔でオーダーすることができます。耳にかかるモダンのタイプも、「スタンダードタイプ」と「長いタイプ」から選ぶ事が出来ます。

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テンプルも自分にピッタリのサイズでオーダー可能!

守屋めがね屋さんでこのようにテンプルを取り外して交換ができるので、サイズが自分に合うか、実際にかけてみてからオーダーをしていただけます。オーダーを受けためがねは、福井のめがね工場の職人さんが一本ずつ手作りで作っているんです。

【2019WOFレポ】重さわずか4g!? 「どんな人にもストレスにならないめがね」

守屋ちなみテンプルの先の、耳にかかるモダンの部分は、温めてから専用のこのパーツで自分の形に調整してもらうことができます。

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セミオーダー感覚で、自分のサイズにピッタリのめがねが作れるんですね。軽くてかけ心地がいい、シンプルなめがねって意外と無かったと思います。

守屋めがねは寝る時とお風呂に入る時以外ほとんどかけているものなので、重いと感じたり痛くなったりすることは、思った以上にストレスに感じることです。そんなめがねの不満を解消でき、どんな人にでも合うめがねを作りたくてこのHAPPY GLASSにたどり着きました。めがねのストレスから解放されて、めがねライフを快適に過ごせる人たちが増えてくれたらと思っています。

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お話を伺った株式会社ヤブシタの守屋悟さん。ありがとうございました!

「HAPPY GLASS」まとめ

めがねユーザーの不満の声が開発のヒントとなった「HAPPY GLASS」。
その開発過程を伺う事で、かけ心地が良くて軽いだけでなく、強度やめがね本来の機能を保つために最新の技術が施されるなど、めがねユーザーへの愛が詰まっている!と感じました。

次はどんなめがねに出会えるのか? 引き続き2019WOFレポートをお楽しみに!


【写真】服部健太郎

【商品情報】

お問い合わせ先:
株式会社ヤブシタ 公式サイト
※お問い合わせの際は、「めがね新聞を見た」とお伝えください。

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