あなたの変化に、そっと寄りそう

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【イベントレポ】めがね選びは自由であり、楽しいものである! 増永眼鏡の新作発表イベントに潜入!!(後編)

【イベントレポ】めがね選びは自由であり、楽しいものである! 増永眼鏡の新作発表イベントに潜入!!(後編)

| めがね新聞編集部

増永眼鏡の2019年秋冬・新作発表会レポート後編では、「本音で語る女性のめがね選び」というテーマでお話しされたトークイベントの模様をお届けします。
(レポートの前編はこちらから!)

今回のトークイベントに登壇されたのは、雑誌「MODE OPTIQUE(モード・オプティーク)」の編集長・松崎薫子さんと、めがね新聞で「 眼鏡ライター・伊藤美玲のめがねコラム 」を連載していただいている伊藤美玲さんのお二方。

長年めがね業界に携わってきたお二人は、「めがねを選ぶ」という事を、特に女性が楽しめていないと言います。一体それは何故なのでしょうか? そして、より楽しいめがねライフを送るにはどうすれば良いのでしょうか??

めがねを選ぶ際にありがちな「ちょっとした悩みの解消法」から、「めがね選びのポイント」まで、たっぷりと語っていただいたトークイベントの内容は、女性だけでなくめがね男子の皆さんも必見です!

“女性ならでは”の、めがね選びの現状って!?

【イベントレポ】めがね選びは自由であり、楽しいものである! 増永眼鏡の新作発表イベントに潜入!!(後編)
中央:雑誌「MODE OPTIQUE(モード・オプティーク)」の編集長・松崎薫子さん、右:眼鏡ライター・伊藤美玲さん

女性誌などのファッション誌で「アイメイク」がよく取り上げられていることからもわかるように、顔全体の印象を大きく左右する“目元”をどう魅力的に見せるかは、女性にとっての永遠のテーマ。めがねを敬遠する女性にその理由を聞くと、「度が強いので、分厚いレンズによって目が小さくなってしまうのが嫌だから」という声をよく聞きます。

実は伊藤さん自身も強度近視の持ち主。お気に入りのフレームでめがねを作って、いざかけてみると「思っていたイメージと違う…どうしてなんだろう?」という悩みを抱えていた事があるそうです。しかしめがね業界に携わるようになってから、その悩みの解消方法を知る事ができ、ますますめがねの奥深さと魅力に惹かれていったと言います! それは一体どういうことかと言うと…?

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「レンズが分厚くなるのは嫌だと伝えると、高額の薄型のレンズを勧めるお店もありますが、それだけが解決方法ではありません。めがねのレンズは中心が薄く、外側に向けて厚みが広がっていくので、レンズの直径が小さいデザインのフレームを選べばレンズの薄い部分を使えます。そのため、分厚いレンズによって目が小さく見える事は無いのです。これって、すごい事なのにあまり知られていないんですよね。」

現在はレンズを小さめにデザインしたフレームも沢山発売されていて、色や素材、フレームの形などバリエーションも豊富に取り揃えられています。強度近視の人たちもめがねの選択肢が増えているこの状況、ぜひ知っていただきたい…!

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また、めがね選びについて、多くの人達が参考にしている雑誌などメディアからの影響は大きいと言います。

「雑誌やWEBメディアなどでよく見かけるめがねの特集というと、昔から『顔型別に似合うめがね』というテーマが多く、目にした事がある人も多いのではないでしょうか。しかし、ファッションと同じように、どういうイメージで見せたいのかなどは人によって違うので、顔型だけで決められるものでもありません。顔型という分類のみの情報に縛られてしまい、本当に似合うめがねが選べないという現状がなかなか変わらず、めがねを楽しく選べていない人がすごく多いというのが実感です。」

もっと沢山の切り口でめがねの魅力を伝えたいけど、「顔型でめがねを選ぶ」という以外の方法を知る機会はなかなかありません。その現状を、どうしたら変えられるのでしょうか…?

めがね選びを、より楽しくするためのポイント

めがね業界ではよく知られていても、ユーザーまで届いていない、めがねの情報が沢山あります。「めがね選びの際に必ず押さえておきたい3つのポイント」では、「顔型」以外でめがねを選ぶ方法が語られました。

●めがねのサイズ

伊藤:「洋服と一緒で、まずめがねも自分のサイズに合っているかが大事。めがねの場合、レンズの横幅の中央に黒目がくるものを選びましょう。ブリッジ(※1)は調整ができないので、フレームのサイズにもよりますが、目が顔の中央に寄っている人は短めのものを、離れている人は長めのものを、試着をして自分の顔のパーツに合うものを選んでください。」

めがね屋さんに行って、「このデザインが良い!」と思ってかけてみたら、似合わない…そんな経験をした事がある人はいませんか? それはもしかして、自分の顔や目の大きさに合っていないだけだったのかもしれません。
ブランドによっては、同じデザインでサイズ違いが出ていたり、似たようなデザインで自分のサイズに合うものがあったりする場合もあるので、デザインは気に入ってるのに似合わないと感じる場合は、一度店員さんに相談してみましょう。

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伊藤:「また、めがねをかける位置も重要! お店に並んでいるめがねは、もちろん各個人に調整されているものではないので、下にずれやすいです。めがねって、ちょっと下にずれるだけで間抜けに見えてしまいますよね。『このめがね似合わないんです』という人は、実はめがねがずれてるだけという場合も多いんです。
なので、めがねを試着する時は、レンズの横幅の中央に黒目がくるようにめがねを手でちょっと上げて鏡を見てみましょう。そうすると『意外とこのめがねも似合うな』ってなることが多いんですよ。めがねはかける位置が少し変わるだけでかなり印象が変わるので、めがね選びの際はそこも意識してみてください。」

「デザインは好きなのに、似合わない…」と、かけたいめがねを泣く泣く諦めたことがある人はいませんか? 実はめがねがずれていたことが原因だったのかも!?

めがね屋さんでは、クリングス(※2)や鼻パッド、鼻盛りを自分の鼻の高さに合うよう調整してもらえたり(詳しくは こちら の記事をチェック!)耳にかかるテンプルも、自分の耳のカーブに合わせてもらえたりするので、調整によってしっかり自分の顔にフィットさせることができます。黒目がレンズの中央にくるように調整するのは見た目だけの問題ではなく、見え方にも影響してしまうので、調整やメンテナンスをしっかりしてくれるめがね屋さん選びも大事ですね。

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●テイスト

伊藤:「似合うめがねというよりも、自分はそのめがねのテイストが好きかどうか? というのを大事にしてほしいです。顔の中心に来るものなので、いくら似合っていても、自分の好みじゃないものはおのずとかけなくなっていってしまいます。
また、自分の服とめがねのテイストが合うか、というのも重要です。なので、めがねを試着するときは必ず全身鏡で見てください。」

めがねをかけた顔だけを見て「似合う!」と思っても、果たして普段着る洋服にそのめがねは似合っているでしょうか? お店でかけたら似合っていたので買ってはみたものの、何かが違う…と腑に落ちない時は、そこに問題があることが多いのだそう。めがねも洋服やアクセサリーのひとつとして考えて、全身のコーディネートをチェックしてみましょう。(増永眼鏡にももちろん、全身鏡がありました!)

●オケージョン

伊藤:「オケージョンとは『場合』という意味。そのめがねのデザインは、かけて行く場所などのシチュエーションに適しているかどうか? という事も是非頭に入れてめがねを選んでみてください。『今回はスーツに合わせるめがねを探す』などの用途を決めてからめがね屋さんに行くと良いですね。」

例えば、スポーツタイプのめがねをオフィスにかけて行くのはどうでしょう? ルールとしてはOKでも、その場の雰囲気に合ったデザインを選ぶというのも一つの大事なポイント。だから、例えばカジュアルな服装に合うデザインと、スーツやドレスなどフォーマルな服装に合ったデザインと、2種類のめがねを用意しておくと、大体のシチュエーションをカバーすることができます。また、2本のめがねを使い回す事によって、ずっと同じめがねをかけ続けるよりも、めがねが長持ちしますよ。

【イベントレポ】めがね選びは自由であり、楽しいものである! 増永眼鏡の新作発表イベントに潜入!!(後編)
世界で増永眼鏡にしかできない技術でチタンとゴールドを接合させ、かけごこちと質感を追求した新作「MASUNAGA Chord」。

松崎:「最後に、せっかくめがねを選ぶのであれば『質』も重視してほしいですね。特に、今のめがねのトレンドである、クラシックでシンプルなデザインは、例えば白のシャツだと仕立ての良さが見てすぐわかるように、めがねもシンプルなものほど質の良し悪しが如実に出ます。素材にこだわって丁寧に作られためがねは、かけごこちにも違いが出ますので、ぜひ良いものをかけてみて、質の良さも味わってみてください。

「良いもの」を身につけると、なんだかそれだけで背筋が伸びた気分になって、ちょっと自信もわいてきますよね。3つのポイントを意識しながら、質も重視して吟味しためがねは、きっと大切にしたい一本になるはず!

取材を終えて

めがねは顔にかけるものなので、ただ所有するものとは違う選び方が必要。ゆえに「似合うもの選ばなくては…」という思い込みに囚われている人が多いのは確かです。それを“もっと楽しく! 自由に!” と、お二人のトークイベントを通して考えることができました。

松崎さんの「必ず似合うめがねはある!!」という心強い言葉を忘れずに、めがね新聞はこれからも読者のみなさんに、もっとめがねの楽しさと魅力を発信していきたいと思います!

【イベントレポ】めがね選びは自由であり、楽しいものである! 増永眼鏡の新作発表イベントに潜入!!(後編)
伊藤美玲さん、松崎薫子さん、ありがとうございました!

※1 ブリッジ:左右のリム(レンズまわりを囲む縁の部分)を中央でつなぐ部分。正面から見て山型になっているので「山(やま)」とも呼ぶ。
※2 クリングス:リムと鼻パッドをつなぐ部分。

増永眼鏡(ますなが がんきょう)

MASUNAGA 1905 青山店
住所:東京都港区北青山2-12-34
電話:03-3403-1905
営業時間:11:00-20:00
定休日:第1・第3火曜日
オフィシャルサイト:
https://www.masunaga1905.com/stores/aoyama

増永眼鏡 オフィシャルサイト
http://www.masunaga-opt.co.jp

※お問い合わせの際は「めがね新聞を見た」とお伝えください。