【2018WOFレポート】進化した視力検査機器「アコモレフ」
目次
第1弾、第2弾に引き続き、「ワールドオプチカルフェア(WOF)」レポートの第3弾をお届けします!
2018年ワールドオプチカルフェア(WOF)
開催場所:ベルサール高田馬場
(東京都新宿区大久保3-8-2住友不動産新宿ガーデンタワー)
開催日時:2018/4/11〜2018/4/12
「めがね編集部」が注目したのは、オートレフラクトメーター!……いやいや待て、そもそもオートレフラクトメーターって何!? っと思う方も多いですよね。大変失礼いたしました。
オートレフラクトメーターとは、視力を検査する医療機器のこと。……そう説明してされても、まだピンとこないですよね……。あれです、眼科で使う「奥に気球(花火)が見える」あの機械です!
今回は、そんなオートレフラクトメーターの進化系「アコモレフ」を製造販売するライト製作所のブースにお邪魔しました。
スマホユーザーのめがね選びには「アコモレフ」が欠かせない!?
従来の「オートレフラクトメーター」と「アコモレフ」の大きな違いはどこですか?
目には、近くを見るときに細く収縮する「毛様体」という筋肉があります。その働きをグラフでわかりやすく表す「調節機能解析」が実装されたことです。これにより毛様体にどのくらい負担がかかっているかを測定できるようになりました。スマートフォンなどの普及によって、現代人は近くのものを見る機会が圧倒的に増えています。だからこそ、自分にあっためがねを選ぶためには、毛様体にどれくらいのストレスがかかっているのかを把握することが重要なのです。
開発までにはどのような経緯があったのでしょう?
まず、梶田先生という眼科医さんが、「調節機能解析」という測定方式を考案されたことが、「アコモレフ」開発のきっかけになりました。しかし、そのアイデアを実現するハードウェアがなかった。そこで手を挙げたのが弊社です。これまでに長年に渡ってオートレフメーターの設計、開発、製造、販売に一貫して携わってきたノウハウと、梶田先生のアイデア。そのふたつが組み合わさって生まれたのが、「アコモレフ」です。
実際の測定はどのように行うのでしょうか?
使い方は、通常の「オートレフラクトメーター」とほとんど同じです。目を機械に合わせると奥に花火の映像が見えてきます。それが10秒ごとに近づいてくるので、それにピントを合わせていく。まばたきは自然にして頂いて結構です。その間、毛様体の活動する周波数帯を機械がキャッチして、それをグラフ化していきます。測定時間は約3分。結果もすぐにプリントアウトされるので、その場で自分の毛様体の状態を確認することができます。
アコモレフでの測定はどこで体験できますか?
これまでは眼科を中心に備えられてきた機械ですが、今後はめがね屋さんでもどんどん採用されていくはずです。多くの方に、もっと気軽に使用して頂けるようになれたら嬉しいですね。
まとめ
ライフスタイルが変化すれば、目の疲れ方も変わってくる。だから、検査機器もそれに合わせて進化していかなければならない。アコモレフが普及すれば、めがねの選び方も大きく変わるはずです。
もっと目に優しいめがねを、誰もが手軽に選ぶことができる。そんな未来が、すぐそこまで迫っています。
書店で働きながら文章を書いています。
「たまごを割らずにオムレツは作れない」をモットーに、色々なジャンルの記事に挑戦していきたいです。
好きなめがねはもちろんオーバル型。