めがねを片手で外してはいけない理由って?

「めがねを外すときは必ず両手で外してください」

めがね屋さんによく言われるこの台詞。めがね屋さんだけでなく、どんなメディアでも、めがねの取り扱いの基本として出てくるフレーズです。「めがねは大事に扱おう!正しい外し方、置き方とは」でも“正しい外し方”としてご紹介しました。

では、なぜ片手で外してはいけないのでしょうか? それには2つの大きな理由があるのです。

理由その1. 見え心地が悪くなる

片手で外すことにより、めがねのフレームはゆがみます。右手のみで外せば左側が、左手のみで外せば右側のテンプルが外側に広がります。テンプルだけでなく、モダン(耳あて部分)が動いてしまう可能性も。

フレームがゆがむとレンズの位置が本来の目のポイントからずれてしまうので、見え方に違和感が生じます。見え心地が悪くなり、頭痛や視力悪化の原因にもなります。

理由その2. 故障の原因になる

片手で外すと常に片側の蝶番だけに負担が掛かります。かといって右、左と交互に片手で外せばいいというわけではなく、負担を掛けないことが一番です。

蝶番はめがねの開閉を支えているため、一番故障の原因になりやすい部分。ネジが緩んだり壊れてしまい、テンプルから取れてしまうといった故障を引き起こします。

人間の体と同じように、片足で立っているとその足だけが疲れてしまったり、片側に負担が掛かることで骨がゆがんだりします。「めがねを片手で外すこと」は百害あって一利なし。大事に両手で外してあげましょう。