【おかゆ太郎のラッキーめがね】今週（6/4〜6/10）のラッキーサングラスは「ウェリントン型」

「今週なんかついているなぁー」と思うときって、ありませんか？ 実はあなた、知らず知らずのうちに「ラッキーサングラス」だったのかもしれませんよ!?

【おかゆ太郎のラッキーめがね】では、今週１番ついている「ラッキーめがね（またはサングラス）」を占って発表します！ そして（ここからがこのコーナーの見せ場なのですが）そのめがねをかけていた人はどんなラッキーなことが起きるのかを、『あらびき団』の渡辺ラオウとして注目されたピン芸人「おかゆ太郎」さんに実演してもらいます!!

今週（6/4〜6/10）のラッキーサングラス

「ウェリントン型」サングラスをかけている人に、今週人生最大級のラッキーが降臨します！ さぁ今すぐ「ウェリントン型」をかけよう!!

専業主婦歴20年松木花苗のウェリントン型サングラス

自称専業主婦の松木花苗（42）の結婚してからの20年は、ただただ家族のためだけに時間を捧げてきた時間だった。その生活に不満があるわけではない。授かった男の子二人も、健康で際立った問題もなくスクスク成長した。夫の仕事も順調のようで、不自由のない毎日を過ごしてきた。

しかし、子ども二人から手が離れていくにつれ、花苗は不安感が募るようになった。
「このまま子育てと家事だけで人生が終わってしまっていいのだろうか…。」

「私を見て！」花苗の心の声が今にも肉声となって飛び出しそうだった。

とある朝、新聞に挟まれたひとつのチラシが花苗の目に飛び込んできた。
「チラシモデル募集！ 皆さんのご応募をお待ちしております。」
「……。」

プルルル、プルルル、プルル…ガチャ。

「…あのー、チラシを見て電話をしたのですが…。」

「お電話ありがとうございます！ モデル経験はございますか？」

「いえ…ありません。」

「ではお写真をお送り頂けますか？」

「…写真ですか、わかりました…。」

電話を切って、すぐに花苗は着替えた。着替えるとすぐに、リビングでテレビを見ていた長男に、写真を撮ってくれないかとお願いした。母親のいつもとは違う気迫におされて、長男は自分の部屋から買ったばかりのデジカメを持ってきた。

「母さん、撮るよ。」

長男が撮った１枚目

「…母さん、俺も何がダメなのかわかんないんだけど…。」

「ポーズをとった方がいいのかしら…。」

長男が撮った２枚目

「…母さん、来週改めて撮り直すのはどうかな…。」

「…時間がないのよ…。」

めがねが、今週のラッキーめがねになった途端…

「ごめん、もう一度撮ってくれないかな。」

「…お、おう。」

長男が撮った3枚目

「母さん、何だかライトがあたっているようだよ…。」

長男が撮った4枚目

パシャパシャパシャパシャ！

長男が撮った5枚目

「母さん……。」なぜだか、長男の目からとめどなく涙がこぼれた。

長男が撮った6枚目

花苗は解き放たれていた。今まで自分が捕らわれていた何かから自由になっていた。松木花苗を表現できる。時は満ちた。

長男が撮った7枚目

花苗のリップの赤が眩しく輝いていた。

・・・

・・・

・・・そして、１週間後

・・・

・・・

「母さーん、さっき◯◯さんから電話きて、残念ながら不採用？とか言ってたよ。…腹減ったけど、飯なんかある？」

「……。」

（ミーンミーンミーン…。）

…松木家に夏がきた。

来週のラッキーめがねもお楽しみに！