【伊藤美玲のめがねコラム】第58回「展示会のノベルティ」
今回も、展示会のお話。やっぱり展示会は、年に2度のお祭りみたいなものですからね。
展示会のお楽しみのひとつに、お土産があります。取材そのものが楽しいのはもちろん、私は来場のお礼としていただける非売品のオリジナルグッズが大好きなんです。
「お荷物になっちゃいますが……」なんて遠慮がちに渡してくださる方も少なくないのですが、私はいただけることが本当に嬉しいですし、実用的なものはガシガシ使います。だって、めがねブランドのロゴが入っている“めがね以外のアイテム”というだけで特別感たっぷり。普段ロゴ入りのアイテムは好まない私でも、これだけは話が別なのです。
何より、この展示会のためにとアイテム選びやデザインなどを考えてくださった担当者の方の気持ちがうれしいじゃないですか。展示会の準備で忙しいなか同時に進めていたのかと思うと、なおさらです。しかもそのアイテムがコレクションのテーマとリンクしていたりすると、記憶にもずっと残りますしね。そのアイテムを使うたびに展示会の思い出が蘇ったり……。そういうのって、なんだか良いじゃないですか。
ノベルティにも、いろいろな種類があります。
まずひとつが食べ物系。今回だとブロスジャパンのブースで金太郎飴本店の金太郎飴をいただきました。展示会取材3日目で疲れが出ていたこともあり、いただいてすぐさま開封し糖分を補給(笑)。元気が出て、大変ありがたいノベルティとなりました。持って帰ったら、子どもにも喜ばれたなぁ。ブランドロゴが入ったお菓子は食べるのがもったいない!と思ってしまうけれど、甘いものが大好きな私はいつも美味しくいただいています。
あと多いのはステーショナリー。ロゴの入ったシャープペンやボールペン、ノートなどです。これもとっても実用的。ステーショナリーメーカーのものはもちろん使いやすくて便利ですし、以前谷口眼鏡さんからはアセテートをボディに使ったボールペンやクリップをいただいたことがあります。これは、プラスチックを得意とするファクトリーブランドならでは。そうしたブランドの背景が伝わるものも素敵です。ちなみに今回はトニーセイムでクロッキー帳をいただきました。
そしてめがねユーザーだったらやっぱり出番が多いのが、めがね回りのアイテムではないでしょうか。今回フォーナインズの展示会でいただいた、カラビナ付きの収納ケースに入っためがね拭き(写真)は、バッグやベルトループなどに取り付けられるのでアウトドアシーンで活躍必至。これはぜひ市販してほしいぐらいです。カラビナ付きだからカバンのなかで迷子にならずにサッと取り出せ、今回の展示会期間中にも大活躍でした。
そして最後に定番中の定番ですが、トートバッグ。買い物に、荷物の整理にトートバッグはいくつあっても困りません。とくにナイロン製のポケッタブル仕様だったりすると、大活躍です。実際、GLCOでいただいたロゴ入りのBAGGUのトートはすでに大活躍しています。写真にもあるEyevolのサコッシュも、早速幼稚園の親子遠足の際に活用させていただきました。
と、今回はいつもとは違う視点から展示会を振り返ってみました。ちなみに、今までで一番インパクトがあったお土産はといえば……。テオでもらった、“ちりんちりん”。そう、自転車用のベルです。そのシーズンのコレクションのテーマを反映したお土産だったわけですが、自分では自転車に取り付けられず宝の持ち腐れに……。いただいたのは確かもう10年近く前になりますが、今も大事にとってあります。
東京都生まれ。出版社勤務を経て、2006年にライターとして独立。メガネ専門誌『MODE OPTIQUE』をはじめ、『Begin』『monoマガジン』といったモノ雑誌、『Forbes JAPAN 』『文春オンライン』等のWEB媒体にて、メガネにまつわる記事やコラムを執筆してい る。TV、ラジオ等のメディアにも出演し、『マツコの知らない世界』では“メガネの世 界の案内人”として登場。メガネの国際展示会「iOFT」で行われている「日本メガネ大賞」の審査員も務める。