【秋だもの】イヴ・サンローランも愛した「フランス人間国宝」のめがねを見に行こう!
目次
「フランス人間国宝展」が開催!
イヴ・サンローランやジャック・シラクを顧客にもち、フランスの唯一のべっ甲細工作家として知られている【めがねデザイナー/クリスティアン・ボネ】の作品が、東京国立博物館にて開催される「フランス人間国宝展」にて展示されます!
フランスでも、日本と同じく「人間国宝」制度があるのを知っていますか?
フランスでは日本のいわゆる人間国宝(重要無形文化財保持者)をもとにして、1994年に「メートル・ダール(工芸の巨匠)」が策定されました。
メートル・ダール(Maître d’Art)
フランス文化省により、伝統工芸の最高技能者に授与される称号。
熟練の技、ノウハウの希少性、工芸分野の革新への貢献を高く評価するものである。認定を受けた者は自身の技術を弟子に継承する使命を負う。
2016年、認定者は124名。
「フランス人間国宝展」では、フランス人間国宝「メートル・ダール」の称号を与えられた工芸作家13名と次期メートル・ダールと目される2名、計15名の作品約200件が紹介されます。
フランス工芸の美を体感できる展覧会になっています。
今回、世界の貴族や富豪にめがねを提供するフランス唯一のべっ甲細工作家でもあり、めがねデザイナーでもあるクリスティアン・ボネの作品も展示されます。また、開催にあたり、来日されるということ!
「フランス人間国宝」クリスティアン・ボネ
フランスでただ一軒、オーダーメイドでべっ甲のめがねを製作する「MAISON BONET(メゾン・ボネ)」。クリスティアン・ボネはその3代目として、1949年に生まれました。伝統の技術を受け継ぐめがね職人として研鑽を重ね、2000年にメートル・ダールの認定を受けるにいたります。彼の手がけためがねは、イブ・サンローランやマリア・カラスなど、フランスを代表する名士たちにも愛用されたそうです。
ボネ氏は、めがね以外にもべっ甲を使用した作品を手がけており、「フランス最後のべっ甲細工作家」とも呼ばれています。
べっ甲は、ウミガメの1種タイマイの甲羅の加工品です。
ワシントン条約によりタイマイの商業取引が規制されてからは、べっ甲を無駄なく利用するために、ボネ氏は小さなべっ甲の破片を圧着する技術を開発しました。
また、近年では東京や長崎のべっ甲職人と交流し、屋久島でのウミガメの保護活動に参加・寄付するなどの活動を展開。日仏の伝統工芸の関係を築いています。
フランス人間国宝がつくりだす世界最高峰のめがねを、日本国内で見ることができるチャンスです!
また9月15日(金)には東京・飯田橋のアンスティチュ・フランセ東京で、クリスティアン・ボネ氏とデザイナー・串野真也氏による対談も行われます。
モードの中心フランスにあって、伝統的なめがねをつくり続けてきたボネ氏の口から何が語られるのでしょうか。是非、会場に足を運んで確かめてみてください!
フランス人間国宝展
【会期】開催中〜11/26(日)
【会場】東京国立博物館 表慶館
(東京都台東区上野公園13-9)
【開館時間】午前9時30分~午後5時
※金曜、土曜、11月2日(木)は午後9時まで。
※9月17日(日)、9月18日(月・祝)、9月24日(日)は午後6時まで。
※9月22日(金)、9月23日(土・祝)は午後10時まで。
※入館は閉館の30分前まで。
【休館日】毎週月曜日
※ただし9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館、9月19日(火)は休館。
【お問い合わせ先】
ハローダイヤル TEL:03-5777-8600
http://www.fr-treasures.jp/