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【伊藤美玲のめがねコラム】第7回「めがねのTPO」

【伊藤美玲のめがねコラム】第7回「めがねのTPO」

| 伊藤 美玲
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「いいよね、自営業だからいつでも好きなめがね掛けられて」。

先日そんなことを言われました。
たしかに、会社によってはめがねに限らず派手なものを身に着けると注意されるところもありますよね。私も以前勤めていた会社では、服装について注意を受けたことがありました(クロップドパンツを穿いたら、“短い!”と怒られたという……)。

今は自営業ですが……、それでも仕事の内容や場に応じて服装はもちろん掛けるめがねには気を遣っています。めがね関連以外の取材や相手が必ずスーツを着てくるだろうというときは、シックなめがねで。一方めがね関連の取材のときは、取材相手にまつわるめがねを掛けていくことも多いです。そうやってTPOに合わせてめがねを選ぶのって、楽しいんですよね。

子どもの頃、「これからはTPOに合わせてめがねを選ぶ時代」なんてCMをどこかのめがね店がやっていたように記憶してるんですが、そのときは「なんて贅沢なことを言ってるんだろう」と思ったものでした。

いや、一般的にはまだ贅沢という感覚かしら。でもね、鞄や靴はどうですか?

オンビジネスのスーツスタイルでは革靴を履くし、鞄もブリーフケースが主流。休日のカジュアルなスタイルでは、スニーカーはもちろん季節によってブーツやサンダルを合わせることも。TPOなんて難しいことを考えなくとも、自然と使い分けをしているはずです。

でも、めがねはどんなシチュエーションやスタイルでも、同じもので済ませてしまう。もちろんそれは否定しないけれど、オンとオフだけでも使い分ければ、めがね選びの幅はぐっと広がります。

仕事用は、仕事用と割り切ってどんなシチュエーションでも対応できるシンプルなものを。反対に休日は、自分の好きなデザインを思いっきり楽しめばいいんです。どちらにも対応できるものとなると難しいけれど、自由に選んでいいと思ったら、めがね選びはもっと楽しくなるはずです。

さらに、家めがね用はとにかく掛け心地重視で選んだり、ジム通い用にフィット感の高いものを選んだり……としていけば、より快適にめがねを使うことができます。

またTPOに合わせためがね選びは、フレームデザインの話だけに限りません。用途やシチュエーションに合わせてレンズを選べば、さらに便利に使えます。

よく知られたところでは、パソコン作業用にブルーライトカットレンズを使うのもその一例。私はさらに疲れ目サポートレンズを使って、長時間のパソコン作業に備えています。あとはサングラスとして自然光の乱反射を軽減する偏光レンズを使ったり、太陽光でレンズの色が変わる調光レンズを使い1本のフレームでめがねとサングラスを兼用させたり……。

レンズの種類を知らなくても、めがね屋さんに使うシーンやシチュエーションを説明すれば、それに合うレンズを提案してくれるはずです。

そんな感じで使い分けをしていくと、もっともっといろんなシチュエーションに合わせためがねが欲しくなっていくんですよね。だから、数十本もっている今も、私のめがねは増えるばかりなのです。ちなみに、今はお風呂用のめがねが欲しいー!

伊藤 美玲
出版社に勤務した後、2006年にフリーライターとして独立。 眼鏡好きが高じて展示会やショップを訪れるようになるうち、 仕事のフィールドが眼鏡中心に。現在は数少ない眼鏡ライターの 一人として、国内外の展示会や工場の取材、デザイナーへの インタビューなどを行ない、眼鏡専門誌やモノ雑誌を中心に執筆中。(Profile