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【伊藤美玲のめがねコラム】第39回「めがねのサイズ」

【伊藤美玲のめがねコラム】第39回「めがねのサイズ」

| 伊藤 美玲
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先日、ZOZOTOWNを手掛けるスタートゥデイが、ビジネススーツへの参入を発表し話題となりました。なんでも無料配布しているZOZOSUITで採寸した体型のデータを使うことで、体型の左右差まで考慮された完全オーダーメイドのスーツがつくれるのだとか。

この発表から数日間、洋服のサイズ選びに触れている記事や発言などをよく目にしました。たしかに、自分にぴったりのサイズを選ぶのって案外難しいですよね。私も特にジーパンなどパンツのサイズ選びには難儀しているものです。

実はめがねにも、サイズがあります。

めがねフレームにはテンプル裏にサイズの表記もされていて、たとえば「54□17-135」と書かれていた場合、単位はミリで、54が片眼レンズの幅、17がブリッジ、135がテンプルの長さです。

【伊藤美玲のめがねコラム】第39回「めがねのサイズ」

これがサイズとなるわけですが、洋服のように同じモデルでS、M、Lのようなサイズ展開があることが少ないので、「自分に合ったサイズを選ぶ」という感覚があまり浸透していないように思います。(もちろん、サイズ展開があったり、パーツごとにサイズを選んでカスタムオーダーできるものもあります)。

でも、めがね選びにおいて自分に合ったサイズ選びというのはとても重要です。「何をかけても似合わなくて……」と悩んでいる人の場合、サイズ選びに要因があることも少なくないんです。

では、自分に合ったサイズとはどんなものか? それは「レンズの横幅に対して、黒目の位置が中心に来るもの」。フロントに関しては、これが理想的なサイズだといえます。

黒目が中心にきていれば、どんな形のめがねでもバランス良くかけることができるんです。しかも近視の場合、レンズの中心の薄い部分を効果的に使うことができるので厚みが抑えられ、仕上がりが美しくなるというメリットも。

レンズの横幅に対してだけでなく、縦幅に対しても黒目が中心にくるのがベストですが、縦幅のバランスについてはサイズというより“かけ位置”に起因することが多いので、試着の段階でズレていても、多くの場合フィッティングで解決できるでしょう。

こうしたサイズを基準としためがね選びのコツは以前より広く知られるようになっていて、今では大手めがねチェーンのWEBサイトなどでも解説されているのを目にするようになりました。「似合うめがね サイズ」などで検索すると、わかりやすいイラストや写真入りの解説なども見られるので、購入前にはぜひチェックしてみてください。

ちなみに私は鼻幅が狭いので、試着の際にブリッジ幅はしっかりチェックします。ブリッジ幅が広いと寄り目に見えてしまうし、場合によっては鼻パッドが目の際に触れそうになるものもありますからね。前回「かけたいめがねに自分を合わせる」というテーマでコラムを書いてますが、ブリッジ幅などのサイズについてはどうにもならないので、気に入ったデザインでも潔く購入を諦めます。

ときどき大きいフレームを選ぶと小顔に見える、なんていう情報をネット上で見かけたりしますが、あまり大きすぎると目が小さく見えたり寄り目に見えたりして、間抜けな表情になってしまいがち。しかも度数が強いのに大きいサイズを選んでしまったがために、重くてズリ落ちてしまっている人も最近多く見かけます。こういうの、お店でアドバイスしてあげないのかな……。

もちろん、あえて大きなサイズにしてアンバランスな感じを楽しむというのも、伊達めがねならばアリかと。若い頃は、そういうハズしも可愛く見えたりしますもんね~。でも、歳のせいでしょうか、やっぱり自分に合うサイズを、正しい位置でかけるのが一番美しいなと最近の私は思うのであります。

【伊藤美玲のめがねコラム】第39回「めがねのサイズ」
伊藤 美玲
出版社に勤務した後、2006年にフリーライターとして独立。 眼鏡好きが高じて展示会やショップを訪れるようになるうち、 仕事のフィールドが眼鏡中心に。現在は数少ない眼鏡ライターの 一人として、国内外の展示会や工場の取材、デザイナーへの インタビューなどを行ない、眼鏡専門誌やモノ雑誌を中心に執筆中。(Profile