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第15回 ママ目線のめがね選び②  ―機能重視で選んでみた―

第15回 ママ目線のめがね選び② ―機能重視で選んでみた―

| 伊藤 美玲
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前回のコラムでは、子どもを産んでから

・かがんだり、下をむいたりすることが増えた。
・子どもの頭突きやパンチを食らう。
・子どもにめがねをいじられる。

と、めがねを取りまく生活の変化について触れました。では、それらの困りごとを“めがねの機能”に頼って解消しよう! というのが今回のテーマです。

そこでまず試したのが、“テンプル(こめかみを経由して、耳にかける部分)が型崩れしにくい”フレームです。
型崩れしにくいというのは、形状記憶性に優れているということ。つまりは、テンプルをあらぬ方向に引っ張られたり、子どもがぶつかってきたりしても、その性能により元の形に戻ってくれるということですね。

形状記憶性とバネ性に優れている素材といえば、鯖江のめがねメーカー「シャルマン」がめがねのために開発した「エクセレンスチタン」。私もこの素材について初めて取材したときは、そのしなやかさにびっくりしたものです。
そこで私は「シャルマン アイシス」から【XV24411】(生産終了)というモデルをチョイス。こちらはエクセレンスチタンを使いながらも19,000円~と手が届きやすい価格となっています。

 第16回 ママ目線のめがね選び②  ―機能重視で選んでみた―

かけてみた感想は、とにかく軽い。テンプルが細く柔らかなかけ心地なのにホールド性もしっかりあるので、首を振ったぐらいではズレません。柔らかいのにズレないって不思議……! あとは、何といってもテンプルのしなやかさと形状記憶性の高さが秀逸。子どもがどんなにテンプルを外側に広げてもすぐ元の形に戻るし、フロント(前枠部分)への負荷も少ないように見受けられます。これは安心だ!

 第16回 ママ目線のめがね選び②  ―機能重視で選んでみた―

ただし、テンプルが外側にむかってゆったりカーブを描いているので、添い寝のとき横をむくと枕に当たってしまいました。さらにテンプルがたためない構造なので、ベッドサイドに置くときに普通のめがねよりも少し場所を取ってしまうかも(専用のケースに入れておけば問題ありません)。

ともあれ、これはママに向いていそう! でも、どちらかといえばガシっとしっかりしたかけ心地を好む私は、ズレにくいことで名高い「アイメトリクス」を次に試してみることに。こちらは、顔の立体形状を三次元計測してつくるセミオーダーのめがねです。

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お店では、専用のマシンを使い独自のシステムで目や耳の位置、骨格などを三次元的に計測。すると、こんな感じで自分の顔の3Dデータが画面上に映し出されます(こ、怖い……)。

 第16回 ママ目線のめがね選び②  ―機能重視で選んでみた―

このデータに基づきパーツのサイズ、鼻パッドの角度などを決めていくので、最適なかけ心地が得られるというわけなんですね。

私が試してみたのは、【RM04】。さすが顔に合わせてつくっているとあり、できあがったものはほぼ調整なしでもフィットします。
これ、ほんとにズレにくい。子どもと遊んでも、下を向いて料理をしたり食器を洗ったりしていても、夏の外出で汗だくになっても問題ナシ。おー、こりゃすごい! ズレない、という点では今までかけた中で文句なしに1番と言えそうです。

とはいえ、そのしっかりしたフィット感が、疲れた日の夜などにはちょっとトゥーマッチに感じられることも。例えるなら、リラックスしたいときはシャツよりゆるいTシャツを着たいよね、というような……。でも、それくらいしっかりフィットしてくれるってことです。結果、このフレームは子どもと公園に行くときや、家事をするときの定番になっています。

以上、今回は少々極端に機能に特化して選びましたが、デザインや予算などの条件が合えば、同じ困りごとを抱えているママには試してもらう価値アリのフレームだと思います。
……そのほか、まだまだ紹介したいフレームはあるけれど、今回はここまで。これからもあらゆる観点からママにおすすめのフレームを紹介できたらと思います。

でもね、今回言いたかったのは、単に「このめがねがオススメ!」っていうことではありません。めがねに関して抱えているストレスは、特定の機能に特化しためがねを選ぶことで解消できることもあるんだよ、ということなんです。

「私はめがねが合わない顔だ」「どうせ壊されるなら、安いやつで済ましちゃおう」。そんな話を聞くことが多いけど、もし不満を抱えながらめがねをかけているママがいたら、あきらめずに、是非一度お店で自分が「今どんなことに困っているのか」を相談してみてほしいんです。

ママになると、いちいちコンタクトをしていられないって場面も多くなるはず。そんなとき、ストレスなくかけられるめがねがあれば、気分はだいぶ変わると思いますよ。

 第16回 ママ目線のめがね選び②  ―機能重視で選んでみた―
伊藤 美玲
出版社に勤務した後、2006年にフリーライターとして独立。 眼鏡好きが高じて展示会やショップを訪れるようになるうち、 仕事のフィールドが眼鏡中心に。現在は数少ない眼鏡ライターの 一人として、国内外の展示会や工場の取材、デザイナーへの インタビューなどを行ない、眼鏡専門誌やモノ雑誌を中心に執筆中。(Profile